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Kidnapped: His Innocent Mistress [Historical]

Scotland ---- Miss Catriona Balfour は、18歳で父を失い一人ぼっちになってしまいます。名付け親の Mr. Campbell から父の David が生前、自分にもしものことがあったら、おじの Ebeneezer を頼るように言っていたと聞かされました。おじに代わって彼女を迎えに来たのは Strathconan 伯爵の甥で跡継ぎのMr. Neil Sinclairでした。

Mr. Neil Sinclair とおじの家に向かう途中の宿屋で髪を下ろして窓辺に座った Catriona は、外にたたずむ Neil と目が有ります。しどけない姿を見られた Catriona は直ぐに奥に引っ込みますが、ドアをノックする音に chaperon の Mrs. Campbell と勘違いして 開けると そこには Neil が立っていました。驚く彼女に、Neil は「僕の愛人になれば、贅沢なくらしができる。」と予想もしない申し出をしてきました。

Kidnapped: His Innocent Mistress (Harlequin Historical Series)

Kidnapped: His Innocent Mistress (Harlequin Historical Series)

  • 作者: Nicola Cornick
  • 出版社/メーカー: Harlequin
  • 発売日: 2009/03/01
  • メディア: マスマーケット

評価:B
冒険物といった感じのヒストリカルです。(その分 ロマンスは薄め)ヒーローが最低ラインから出発して挽回するパターンです。ヒロインが過去を回想しているという形ですので、常にヒロイン視点の一人称語りなので、ヒーローの気持ちは推測するしかないところが新鮮でした。場面転換が早く、話がドンドン進むので先が気になりますが、すっ飛ばすと良く分からなくなります。

宝島で有名な作家 Robert Louis Stevenson の Kidnapped(邦題:誘拐されて) を下敷きにしたロマンスです。スコットランドが舞台の冒険小説ですが、日本ではあまり有名ではありませんから、どんな話だったっけ? と思われる方が多いかもしれません。この本は、設定や話の展開の一部がほぼ同じようなので書いてしまうとネタバレになってしまうので割愛しますが、ネットで調べれば簡単に粗筋はわかると思います。

この本のヒロインの父親は、David Balfour とKidnapped の主人公と同じ、意地悪なおじはEbeneezer Balfour と少し変えていますが、ほぼ同じです。ご丁寧にヒロインの名付け親はMr. Campbell、ヒロインの従姉妹で友達になるのは Ellen、ヒロインを助けるヒーロー Neil と、他の登場人物の名前も Kidnapped から取られています。 Kidnapped を読んでいれば、ピンと来たり、ニヤリとするシーンがあるのかもしれませんが、残念ながら私は読んだことが無いので分かりません。

2010.10に翻訳されたようです。ヒーローは最初に愛人契約を持ちかけ、いろいろな状況から二人が結婚しなければならなくなるのは、かなり後半になってからです。タイトルに「花嫁」とあるのは変な感じがします。

愛されぬ花嫁でも (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

愛されぬ花嫁でも (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: ニコラ コーニック
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 新書


原作は長いので、あらすじ程度でOKならGRを読むというのもあります。

Kidnapped (Oxford Bookworm Library 3)

Kidnapped (Oxford Bookworm Library 3)

  • 作者: Robert Louis Stevenson
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Sd)
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: ペーパーバック


タグ:[C] scotland
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