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Only Enchanting [Historical]

Flavian, Viscount Ponsonby は、負傷して戦地から戻ってきました。心身ともに傷つき床に就いているFlavianに、婚約者は婚約破棄を言い渡し、Flavianの親友の伯爵と結婚してしまいました。そのことによって傷ついたFlavianは、戦友(Survivor's Clubのメンバー)の屋敷ににて静養してある程度の回復を得て普通の生活を送れるようになりました。

昨年、Flavianの親友だった伯爵が亡くなり、未亡人となった元婚約者の喪が明けたら、Flavianと交際を再開して結婚する という話が両家の間で持ち上がります。(Flavianの家族は、負傷のためFlavianの言動がまともではないため、婚約者を怖がらせてしまったことが婚約破棄の原因と思っていますが、事実は違います。)すでに、元婚約者にたいしても思いが消えているFlavianには結婚の意志はなく、なんとか逃れようと考えています。

Mrs.Agnes Keeping は、年の離れた夫を亡くしてからは未婚の姉と二人で暮らしています。姉が、Darleigh 子爵夫妻に音楽を教えている関係から、子爵夫人のSophiaと親しくなりました。Sophiaが、開いた舞踏会でViscount Ponsonbyにダンスに誘われます。Sophiaの口添えで自分が壁の花にならないよう誘ってくれたと思うAgnesですが、思いがけず話が弾み なんと恋に落ちてしまいます。

Flavianも、Sophiaに言われてダンスに誘ったMrs. Keepingのことを忘れることができません。舞踏会では、そのまま別れた二人ですが、今年はSurvivor's Clubの集まりをDarleigh 子爵邸で開くことになり、二人は再会します。


Only Enchanting: A Survivors' Club Novel (A Survivor's Club Novel)

Only Enchanting: A Survivors' Club Novel (A Survivor's Club Novel)

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: Signet
  • 発売日: 2014/10/28
  • メディア: マスマーケット

Flavianは自覚していませんが、実は初めて会った舞踏会でAgnesに恋するようになっていたと思います。互いに先があるわけでもなく、Survivor's Clubの集まりの間なるべく出会わないように注意しているのですが、かえって出くわしてしまいます。

Agnesが欲しいとという思いを自覚したFlavianは、早速結婚を申し込むみますが、理由が「結婚前にベッドに連れていくのは主義に反する」というのは、正直ではありますが、ちょっと微妙(^^ゞ
元婚約者との再会がお膳立てされる前に結婚してしまおう という思いもあり、二人が結婚するまでは意外と話が早かったです。中盤以降は、惹かれあっているものの互いのことをよくわからない二人が、関係を深めていく様子が描かれます。

Flavianの元婚約者の伯爵夫人とその両親の野心の大きさには驚きです。美貌を武器にのし上がっていこうと、より有利な相手と結婚するためには手段を択ばないのには感動です。

病弱だったFlavianの兄と婚約したものの、先が長くないと見切るとFlavianに乗り換えるため策を弄し、Flavianが重傷を負い回復の見込みがないと判断すると、Flavianの親友の伯爵にあっさり乗り換えます。伯爵夫人になったものの、後継ぎを生む前に死別してしまったので、今度は、奇跡の回復を遂げたFlavianに狙いを定めて婚活を始めます。 そして、すべて相手の問題で自分は流されているだけの不幸な女性を装えるよう周到に計画を練っているあたり策士ですね~
タグ:England [B] widow
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