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Someone to Cherish [Historical]

Mr. Harry Westcott は、10年前に父親の重婚が発覚してEarl of Riverdale の爵位を失った後、ナポレオンとの戦争に出征します。戦場で重傷を負い帰国してからは、子供の頃から過ごした屋敷で療養して健康を回復します。

Mrs. Lydia Tavernor は、牧師だった夫が川でおぼれる子供を救うために溺死した後、夫の実家か自分の実家で暮らすように勧められますが、自立した生活を望み村はずれの小さな家で一人で暮らし始めます。夫の喪が明けた後も、再婚の意志はないけれど男性と少しお付き合いをしてみたいと考えます

村の集会からの帰りにHarry がLydia を家までエスコートした時に、寂しくはありませんか? とLydia が尋ねたことから二人の交際が始まります


Someone to Cherish (Westcott Book 9) (English Edition)

Someone to Cherish (Westcott Book 9) (English Edition)

  • 作者: Balogh, Mary
  • 出版社/メーカー: Piatkus
  • 発売日: 2021/06/29
  • メディア: Kindle版


Harry は、もう過ぐ30歳の誕生日を迎えます。戦争で負った怪我から回復し健康に暮らせるようになって数年がたったことからWescott家の女性たちは、そろそろ結婚して家庭を持つ時期だと考えます。お見合いを兼ねた舞踏会をロンドンでと計画しますが、それを予想してHarryはロンドンへ行くつもりはありません。それならばと、Wescott家の面々は内緒でHarryの屋敷にてパーティを開くことにします。

(Harryの住んでいる屋敷は、異母姉Annaの持ち物のため屋敷の執事や家政婦にAnnaがHarryに内緒の指示できるのです)

Lydia と夫の関係はhelpmeet (one who is a companion and helper)であったと何回も表されていて、恋愛で結ばれた関係ではなかったことが暗示されます。

Lydia の夫の教区牧師としての村の人からの評価は高いものの、現在で言えばモラハラ気味でLydia の意見は一切認めずに、Lydia が自分の思う理想の牧師の夫人として振る舞うことを強いてました。

惹かれ合う二人の障害は、Lydia の夫とは妻を型にはめて言動を制限するものとの思いこみ
亡き夫の仕打ちがトラウマ級だったのか、Harryがそんな人ではないとわかっていても結婚に二の足を踏みます。 ここに苛つく読者がいるかも

全体的に淡々とした日常の描写が続くため、ドラマチックだったり甘々のロマンスを期待するとつまらないと思います。

シリーズのこれまでのヒーローとヒロイン、その子供たちが出てくるため登場人物が非常に多く初めて読む人は戸惑うかもしれません。シリーズを読み続けている人向けと感じました。
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