Ten Things I Love About You：Hisa's book review：SSブログ

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The Secret Diaries o..｜The Secret Pearl ブログトップ

Ten Things I Love About You　[Historical] [編集]

原書は持っているはずだけど、未読の山から発掘できないうちに
翻訳をセールで購入して読んだ本

--- 竹書房のサイトより転載 ---

8人兄弟の長女で、貧しい令嬢アナベル。母は子爵家令嬢だが、亡父との結婚を反対され、勘当されている。祖母がアナベルの社交界デビューだけは手助けしてくれているが、それは一家を救う裕福な夫を探すことと同義だった。
そんなアナベルに目を付けたのは、祖父と同年代の好色な伯爵、ニューベリー卿。一人息子を亡くした伯爵は、甥に爵位を譲りたくないと、新たな妻と跡取りを求めていたのだ。この縁談には祖父母も大賛成で、おまけに弟は学費を払えず寄宿学校から追い出されそうだという。自分が結婚しさえすればと考えたアナベルだったが、舞踏会で伯爵から襲われそうになり、逃げ出してしまう。
ヒース荒野にたどりついたアナベルは、そこで出会った見知らぬ男性に、なぜかつぶやいていた。「キスしてくださらない？」
激しい口づけの後、名を告げられたアナベルは驚愕する。彼こそはニューベリー卿の“気に食わない甥”で、伯爵が子を授からなければ跡を継ぐ“推定相続人”セバスチャン・グレイだったのだ！　思わず逃げ出したアナベルだったが――。
『バターワース嬢といかれた男爵』の著者の正体も明らかに！？　RITA賞連続受賞の傑作シリーズついに完結！

ミス・アナベルの秘密のキス (ラズベリーブックス)

作者: ジュリア・クイン
出版社/メーカー: 竹書房
発売日: 2017/08/25
メディア: Kindle版

アナベルの悩みは重く、状況も深刻なのに読んでいて悲壮感はありませんでした
ヒロインの性格が明るいからかもしれません
『レディ・オリヴィアの秘密の恋』のヒロイン　オリヴィアも落ち着いた既婚夫人として登場し、H/Hを助けます。

セバスチャンは、この時代のヒーローに良くある戦争体験が影を落としているのですが、あまり重さを感じないのは、自分で折り合いを付けてなんとか普通に放蕩者生活をしているからかもしれません。放蕩者にありがちの借金で首が回らないことはなく、そこそこ普通以上にお金を持ってますが周囲はそれを知りません。

取り立て捻ったストーリー展開ではありませんが、会話が面白くて楽しめました
現代の感覚では、ヒロイン祖父母の行動はえぇーですけど当時としてはありがち
頑固でめんどくさそうな祖父をうまくあしらって？　既婚夫人の自由を謳歌しているおばあ様が何とも逞しいｗ　私を見習って同じようにすればいいのよ~　跡継ぎをさっさと産んで、後は夫にバレずに恋愛を楽しんでいるうちに、年寄りの夫は死ぬだろうし~　って結構恐ろしいことケロッと言っちゃう
それを、とヒロインに押し付けなきゃいいのに
ヒロインが跡継ぎを産める保証って無いと思うけど、このお婆さんだったら伯爵の親族の男性の子で誤魔化せるかもとか言いだしそうだわ(;'∀')

ヒロインが属する Countly Gemtleman の社会と爵位持ちの方々の上流階級との意識の違いが時々顔をのぞかせますが、ヒロインと仲の良い従妹の公爵令嬢が、かじ取り役となってます。うかつなヒロインがとんでもないことを引き起こし続けて自らの首をドンドン絞めていくありがちな展開が少なかったのも良かったです。

サラ・ゴーリーのイニシヤルでその正体の見当がつきますが、冒頭でわかっちゃうと思います

家の中のどこかに、PBが有るはず
Ten Things I Love About You