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A Christmas Promise [Historical]

Randolph Pierce, Earl of Falloden, は、先代が残した多額の負債の返済に頭を悩ませています。ある日、石炭の商で財をなしたTransome が、伯爵家の負債をすべて買い取ったことを知らされます。Transome は一人娘の Eleanor と結婚するなら負債を棒引きすると申し出ました。社交界のレディに意中の人がいるRandolphですが、領地のこと今後の伯爵家の財政を考えてEleanorと結婚することを承知します。

Eleanorは、遠縁のWilfredと結婚の約束をしていますが父親は反対しています。ある日、Wilfredから別れを告げる手紙が来て大きなショックを受けます。大きなショックを受けているところに父親からEarl of Fallodenとの縁談をまとめたと聞かされます。貴族となど結婚したくありませんが、癌に侵されて余命いくばくもない父の願いを聞き入れることにします。

A Christmas Promise

A Christmas Promise

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: Dell
  • 発売日: 2010/10/26
  • メディア: マスマーケット


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評価:A

Eleanorの父親は、二人の結婚を見届けたあと直ぐになくなります。2人に自分が亡くなった後は長い期間喪に服してほしくない。間近に迫ったクリスマスもいつも通りに祝ってほしいと言い残します。Randolphは、結婚が決まる前からクリスマスには親しい友人を何人か所領に招いて狩猟を楽しむことが決まっていました。招待したい人がいたら誰でも招いたら良いとRandolphに言われたEleanorは、自分の親族20数名を招待することにしました。

互いに相手のことを「借金まみれで平民の娘と結婚するはめになった放蕩者」、「爵位目当てに結婚する成金娘」と誤解しており、結婚生活は出だしから険悪でした。本当は穏やかな結婚生活をおくりたいと思っているのに、ちょっとした行き違いで言い合ってしまう二人の様子が痛々しいですが、クリスマスの招待客が到着してから少しずつ関係が改善されていきます。特に大きな出来事が起きるわけではありませんが、Baloghらしく登場人物の心情がきめ細かく描かれます。特に、ラストに明かされるEleanorにあてた父からの手紙には泣かされました。

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