SSブログ

A Christmas Beau [Historical]

Mrs. Judith Easton は、8年前にViscount Evendon (Max)と婚約していましたが、結婚式のひと月前に別の男性と駆け落ちしてしまいました。その後、二人の子供に恵まれ田舎で暮らしていましたが夫と死別した後、夫の姉のAmyをCompanionにロンドンで暮らし始めます。

父親が亡くなったため、Marquess of Denbigh となったMaxもロンドンにやってきていました。とある集まりでJudithと再会します。Judithに捨てられたことを恨みに思っているMaxは、この機会にちょっとした復讐をしようと考えJudithに近づき交流を再開した後、自分の所領で開くクリスマスパーディへ招待します。

A Christmas Bride/Christmas Beau

A Christmas Bride/Christmas Beau

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: Dell
  • 発売日: 2012/11/27
  • メディア: マスマーケット


---- 評価:B

天然痘による痘痕のため社交界にデビューもせず田舎に引きこもり、家庭を持つ夢を諦めていたAmyは、Judithと一緒にロンドンに来て楽しくてなりません。Marquess of Denbighに誘われ出かけた際に、占い小屋で入ったところ「近いうちに運命の人に出会って、子供に恵まれた家族を持つことになる」と占い師に告げられます。36歳の自分にそんなことが起こるはずもないため、女性には誰にでも同じことを言っているのだろうとJudithとMarquess of Denbighに言います。それならと、二人とも運勢を占ったところ JudithもAmyと似たような内容でしたが運命の人の容貌など細かい点は違いました。Marquess of Denbighは、「遺恨を捨てれは幸せが来る」という内容でした。

Judithは、両親が決めた相手のViscount Evendonが堅苦しく自分に無関心と思いこみ、結婚したらどうなってしまうのだろうかと内心恐れていました。そんな時に、チャーミングな男性に口説かれ そのまま駆け落ちしてしまいます。自分を愛してくれる素敵な男性と結婚して幸せに暮らすと思っていたJudithですが、チャーミングな遊び人だった夫から、「金持ちで身分も高い男の婚約者を奪えると賭けをしたので、それを実行したまでだ。」と身も蓋もないことを言われ、Judithを田舎に置いたまま夫はロンドンで過ごすことが多くなります。そんな生活でも冷血漢のViscount Evendonと暮らすよりマシと自分を慰めていました。

Maxは、8年前にJudithに一目ぼれして父親に頼みこんで結婚話を整えてもらいました。結婚したらJudithを大切にして幸せな家庭を築こうと考えていましたが、生真面目な彼はそのことをJudithに上手く伝えられませんでした。また、常に形式ばった態度で接していることが、Judithに威圧感を与えていることにも気づいていませんでした。最初は、復讐目的で近づいたMaxですが、8年前のJudithの気持ちを知るうちに、気持ちが揺らいできます。

Judithも冷たい人と思い込んでいたMaxの思いやりのある行動を目にし、8年前の自分は思いちがいをしていたことに気が付いていきます。また、Maxは自分のことを愛してくれていたのではないかとも思い始めます。でも、8年前の自分の行動をMaxが許すはずもなく、今、Judith達に親切にしいるものの、いずれ復讐のために突き放すつもりなのではという疑念を捨てきれません。

8年前のヒロインの行動と、また8年前のことを根にもって復讐しようとするヒーローをどう思うかによって評価が分かれるかなと思います。私は、間違いをしない人はいないし、恨みを水に流せる人ばかりではないと思うため気になりませんでした。Judithの子供たちとMaxが面倒を見ている子供たちとの交流や楽しいクリスマスのイベントの様子もほほえましく描かれます。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0