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Lord Braybrook's Penniless Bride [Historical]

Julian Trentham, Viscount Braybrook は、妹の Alicia と親しくしている Harry Daventry が財産目当てではないかと疑っています。Alicia は、Harryに夢中で彼の怪しさには全く気づきません。Julian は、Harry の家を訪れることにしました。

Miss Christiana Daventry は、家を手放すしかない情況に追い込まれていました。弟のHarryはChristy のことを思いやることもなく全く当てになりません。立ち退きを迫られていたところに、 Viscount Braybrook が尋ねてきます。

Julian は、彼女の窮状を知ってますます Harry が財産目当てである確認を高めます。ちょうど義母のコンパニオンと妹の家庭教師が必要な情況にあることから Christy を雇うことで、Harry の本性が Alicia に見えると考えいます。放蕩者と名高い Viscount Braybrook に雇われることにためらいを感じた Christy ですが、破格の報酬と Julian の説得に折れて コンパニオン兼家庭教師の職を得ます。
Lord Braybrook's Penniless Bride (Harlequin Historical Series)

Lord Braybrook's Penniless Bride (Harlequin Historical Series)

  • 作者: Elizabeth Rolls
  • 出版社/メーカー: Harlequin
  • 発売日: 2009/06/01
  • メディア: マスマーケット

黄褐色の髪に片方が青もう一方が茶色の目を持つ Christy は、頑固で知的で、Julian がコレまでに出会ったどんな女性とも異なっています。しだいに、Christy に惹かれてきます。

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評価:B

Elizabeth Rolls の2009年6月の新作です。前書きによるとヒーローのJulian は、His Lady Mistress (邦題:誇り高き愛人)に登場しているとのことです。His Lady Mistress のヒロインをテラスに連れ出すシーンとあるので、きっと典型的な放蕩者の役どころだったんでしょう。

Julian は、ロマンス小説のヒーローにしては、とても人間臭いタイプです。自分のヒロインには気持ちを正直に伝えているのですが、そこまで正直に言われたら.... と思うようなことも言ってしまったり、ヒロインに気を使いすぎて肝心なことを言わなかったり というところから、いろいろとすれ違いが起こります。相手を思うゆえのすれ違であることが自然に描かれています。

ヒロインの境遇は、とても気の毒で いろいろ悲しい思いをしてきています。でも、それを恨むでもなく受け入れており、変に意固地だったりしません。二人の気持ちがすれ違いながら、次第に寄り添っていくお話なので、少し重い感じです。軽いものが読みたい時には向きませんが、しっかりしたお話が読みたい時にはなかなか良いと思います。
タグ:Regency [R]
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