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The Lost Duke of Wyndham [Historical]

Grace Eversleigh は、両親が熱病で亡くなってから Wyndham 公爵未亡人のコンパニオンとして暮らしています。公爵未亡人は、我侭で自己中心的、周囲の迷惑を顧みず行動する人、良く勤まっていると陰で人は言っていました。
とある舞踏会の帰り道二人の馬車は、追いはぎに止められます。追いはぎの顔を見た公爵未亡人は言葉を失います。なぜなら、随分前になくなったお気に入りの息子に瓜二つ、もし彼が息子の子供であるなら彼が本来公爵になるべき人なのです。
The Lost Duke of Wyndham

The Lost Duke of Wyndham

  • 作者: Julia Quinn
  • 出版社/メーカー: Avon
  • 発売日: 2008/06/01
  • メディア: マスマーケット

その追いはぎ Jack Audley は、アイルランド人で両親を早くに亡くし自分がイングランドの公爵家と関係があるなんてまったく知りません。Grace に一目で惹かれた彼は、公爵未亡人に屋敷に来るように言われてGrace にまた会えるかも と少し心が動きますが、公爵になどにはなりたくありません。迷った末に館を尋ねるのを止めました。ところがJack が孫息子と信じる公爵未亡人は、宿屋にいた彼を館へ拉致してしまいます。

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評価:B

Jackは館に来てから、ますますGraceのことが好きになり、Graceも明るくて面白い彼にドンドン引かれていきますが、彼が公爵なら、牧師の娘の彼女とは身分違いです。また、現在の公爵と結婚すると決められた伯爵令嬢の存在と、ストーリーは予想のつく範囲で展開していきますが、Quinn の持ち味のユーモア溢れる会話がタップリ楽しめます。

現在の公爵である Thomas とその婚約者の伯爵令嬢 Amelia のお話は、Mr. Cavendish, I Presume です。こちらは未読ですが、本作と時間が重なっているようです。Thomas と Amelia からの視点で語られているのでしょう。 Bridgerton の 4~6作目も時間が重なっていて、それぞれの視点で同じ時期が描かれるという構成でしたが、私にはイマイチだったので うーんこの本はどうだろう? とちょっと心配です。

大分前に読んだのですが、前回のエントリで触れているのでアップしました。Quinn の本と思うと もっと面白くてもいいのにと感じますが、他の作家だったら十分に満足したと思います。 Bridgerton の初期のころの本や、How to marry Marquis に比べてしまうと、イマイチ感が拭えません。もちろん 好みの問題もあるので、本作の方が面白いと感じる方もいらっしゃると思います。
翻訳はこちら

ウィンダム公爵と美しき義賊 (RHブックス・プラス) (RHブックス・プラス―ランダムハウス講談社文庫)

ウィンダム公爵と美しき義賊 (RHブックス・プラス) (RHブックス・プラス―ランダムハウス講談社文庫)

  • 作者: ジュリア クイン
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2010/04/10
  • メディア: 文庫

Thomas とその婚約者の伯爵令嬢 Amelia 視点で書かれたのはこちら

Mr. Cavendish, I Presume

Mr. Cavendish, I Presume

  • 作者: Julia Quinn
  • 出版社/メーカー: Avon
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: マスマーケット

残念ながら翻訳されていませんが、すごく面白いです。

How to Marry a Marquis

How to Marry a Marquis

  • 作者: Julia Quinn
  • 出版社/メーカー: Piatkus Books
  • 発売日: 2008/09/04
  • メディア: ペーパーバック



タグ:[Q] Regency
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