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One Kiss for Christmas [Historical]

1818年、ロンドン

Mr. Nigel Dashは、周囲からロンドンで一番信用される紳士とみなされていました。爵位こそありませんが、家柄は悪くなく、そして財産をひけらかすようなファッションをしないため知らない人が多いのですが実は莫大な資産家です。人柄が良くレディに好印象を持たれるNigel ですが良いお友達とか兄みたいな男性止まりでした。

外交官の娘のMiss. Amelia Easton は器量も人柄も良くて社交界で人気のレディです。Nigel はAmelia に恋をしているのですが、良いお友達から求婚者へとどのように変わっていけば良いのかと悩んでいます。尊大で女性を尊重する気配もないLord Broadmoreが、Amelia の婚約者も同然とばかりに振舞うのを見て、このままAmelia が彼と結婚したら幸せになれないと考えたNigelは自分を変えることを決心します。


A Grosvenor Square Christmas (English Edition)

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  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2013/10/11
  • メディア: Kindle版


かなり前にフリーで入手したクリスマス短編集
One Kiss for Christmas の作者は Vanessa Kelly
初めての作家さん、素直な読み易い英語に感じました。

Nigel は、これまでの自分のイメージを変える決意を持ってLady Wintersonの有名なクリスマス舞踏会に出席します。いつもなら早く到着するところを、主催者が登場する頃を狙ってわざと遅い時間に訪問、Lady Wintersonから姪のAmelia をエスコートして会場入りする様にと勧められます (*^^)v

いつも取り立て特徴のないファッションの彼ですが、今日は真っ赤なウェストコートを着用!奇しくもAmelia のドレスのリボンも赤とそろいのファッションのカップルとなりました。対してLord Broadmore’s garish purple and yellow striped waistcoat いやー、センス無さすぎ(;'∀')

Amelia の両親は、社交界で評判になった娘になるべく爵位が高く資産も豊かな男性との結婚を願っています。(当時としては一般的な考えです)Amelia 自身は、Lord Broadmoreが好きではありませんが、両親が彼との結婚を強く望んでいることを承知していて断ることはできないと諦めています。

本日の舞踏会でいつもと違うNigel の振る舞いに戸惑いますが、次第に男性として意識するようになっていきます。良き夫、良き父親になるだろうと思えるNigel との結婚を考えますが、爵位もなくお金もなさそうなNigel との結婚を両親が許してくれるはずもないと悩みます。

今年のLady Wintersonの舞踏会は、Amelia たち兄弟が滞在しているため一般的な舞踏会ではなく、いくつかの応接間で飲食をしながら会話を楽しむ形式です。早い時間帯は社交界デビューしていないAmeliaの弟妹達も出席しています。

プレゼントを配るFather Christmasに扮する予定だった執事が怪我をしたため、その代役をNigelが頼まれ立派に勤め上げます。弟妹達に接する彼の様子に、Ameliaは惚れたのかな?

Father Christmasのコスチュームは forest-green garment with long, deep sleeves trimmed with ermine のローブ! 緑色なんですねー
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