The Undoing of a Lady [Historical]
The Village of Fortune's Folly Yorkshire, June 1810 ----- Lady Elizabeth Scarlet は、真夜中に親友の Nat (the Earl of Waterhouse) を緊急の用があるからと呼び出しました。
Nat は、数か月の求婚活動が実り 村一番の資産の相続人 Flora と婚約、明日は結婚式です。Flora には熱烈な感情はありませんが、大人しくで常識的な Flora とならうまくやっていけると考えています。そして、Flora の持参金で彼の金銭問題もめでたく形がつくはずです。そんなときに、親友の Lizzie からの呼び出しを受け 深く考えずに出かけたところ「あなたを不幸な結婚から救ってあげる」という Lizzie のおせっかい(有難迷惑)のため、Flora と結婚するわけにはいかない状況になってしまいます。
今日の午後には結婚しする日の朝食中にFlora は思いがけなく Nat の訪問を受けます。(結婚式当日は結婚式まで新郎新婦は会わないのが習慣らしいので、極めて異例 通常は中止したいと 言ってくるためと考えられる) Nat と面会した Flora は、予想通り Nat が 結婚を取りやめたいと言い出すと確信し、先手をうって自分の方から あなたと結婚するのはやめることにした と言います。 その後、ふらりと一人で散歩に出た Flora は、農場で仕事をしている金髪に青い目でハンサムな Lowell Lister の目を留めます。
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評価:C
The Brides of Fortune の三作目、ヒロインは Lizzie (Lady Elizabeth Scarlet) です。両親を早くに亡くした Lizzie は、異父兄弟の Sir Montague Fortune と Tom と暮らしています。父親の the Earl of Scarlet は、Lizzie にはよき父でしたが、公然と愛人を囲っており それに耐えられなかった 母親が他の男性と駆け落ちするというスキャンダルを起こしてしまいます。世間は、悪しざまに Lizzie の母を非難しますが、純粋に夫からの愛を求めたのに得られないことに絶望して、他の男性に走ったのであり 母 は悪い人ではないと Lizzie は信じています。
11歳で、Sir Montague Fortune に引き取られたあとは、放任されていた Lizzie は愛に飢えた女の子のまま 20歳になってしまったように見えます。Fortune's Folly に来てから知り合いズーッと友達だった Nat に対する気持ちに気がつくのも遅ければ、正直に自分の気持ちを Nat に伝えることも プライドが邪魔してできません。 (これまでの境遇を思うと仕方ないとは、思いますがっ読んでいて あまり魅力的には感じられませんでした。)
一方、Nat は公爵家の跡取りで非常に高潔な人物ということになっています。一族の資産状態た悪いわけでも、自分が多額の負債を抱えているわけでもないのに お金が必要な理由は、Tom に妹のスキャンダラスな現場を見られたことで強請られているためです。
未来の公爵として周囲に弱みを見せたくない、また妹のスキャンダル(現代でもちょっと引く人がいると思います)を知られたくない というのは、分かりますが Lizzie にも 親友の Dexter 、Miles にも打ち明けません。このことが、原因で Lizzie とのすれ違い、誤解が繰り返されます。(正直このあたりは、私の好みではありません。)
と、よくないことばかり書いてしまいましたが、良いところは、Nat の元婚約者の Flora が本当に愛する人を見つけ結婚が決まったこと、1作目から Tom に振り回されて不幸な身の上になってしまった、Lydia (1作目のヒロイン Laura の夫の次の 公爵の娘)に、いい人が現れた。 前作までのカップルの幸せそうな様子が分かる といったところです。
このシリーズはそのうち翻訳されるでしょうから、翻訳でさささーっと読むのがよいと思います。
一作目
二作目
スピンオフ このシリーズより前の出来事になります。
Nat は、数か月の求婚活動が実り 村一番の資産の相続人 Flora と婚約、明日は結婚式です。Flora には熱烈な感情はありませんが、大人しくで常識的な Flora とならうまくやっていけると考えています。そして、Flora の持参金で彼の金銭問題もめでたく形がつくはずです。そんなときに、親友の Lizzie からの呼び出しを受け 深く考えずに出かけたところ「あなたを不幸な結婚から救ってあげる」という Lizzie のおせっかい(有難迷惑)のため、Flora と結婚するわけにはいかない状況になってしまいます。
The Undoing of a Lady (The Brides of Fortune)
- 作者: Nicola Cornick
- 出版社/メーカー: HQN Books
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: マスマーケット
今日の午後には結婚しする日の朝食中にFlora は思いがけなく Nat の訪問を受けます。(結婚式当日は結婚式まで新郎新婦は会わないのが習慣らしいので、極めて異例 通常は中止したいと 言ってくるためと考えられる) Nat と面会した Flora は、予想通り Nat が 結婚を取りやめたいと言い出すと確信し、先手をうって自分の方から あなたと結婚するのはやめることにした と言います。 その後、ふらりと一人で散歩に出た Flora は、農場で仕事をしている金髪に青い目でハンサムな Lowell Lister の目を留めます。
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評価:C
The Brides of Fortune の三作目、ヒロインは Lizzie (Lady Elizabeth Scarlet) です。両親を早くに亡くした Lizzie は、異父兄弟の Sir Montague Fortune と Tom と暮らしています。父親の the Earl of Scarlet は、Lizzie にはよき父でしたが、公然と愛人を囲っており それに耐えられなかった 母親が他の男性と駆け落ちするというスキャンダルを起こしてしまいます。世間は、悪しざまに Lizzie の母を非難しますが、純粋に夫からの愛を求めたのに得られないことに絶望して、他の男性に走ったのであり 母 は悪い人ではないと Lizzie は信じています。
11歳で、Sir Montague Fortune に引き取られたあとは、放任されていた Lizzie は愛に飢えた女の子のまま 20歳になってしまったように見えます。Fortune's Folly に来てから知り合いズーッと友達だった Nat に対する気持ちに気がつくのも遅ければ、正直に自分の気持ちを Nat に伝えることも プライドが邪魔してできません。 (これまでの境遇を思うと仕方ないとは、思いますがっ読んでいて あまり魅力的には感じられませんでした。)
一方、Nat は公爵家の跡取りで非常に高潔な人物ということになっています。一族の資産状態た悪いわけでも、自分が多額の負債を抱えているわけでもないのに お金が必要な理由は、Tom に妹のスキャンダラスな現場を見られたことで強請られているためです。
未来の公爵として周囲に弱みを見せたくない、また妹のスキャンダル(現代でもちょっと引く人がいると思います)を知られたくない というのは、分かりますが Lizzie にも 親友の Dexter 、Miles にも打ち明けません。このことが、原因で Lizzie とのすれ違い、誤解が繰り返されます。(正直このあたりは、私の好みではありません。)
と、よくないことばかり書いてしまいましたが、良いところは、Nat の元婚約者の Flora が本当に愛する人を見つけ結婚が決まったこと、1作目から Tom に振り回されて不幸な身の上になってしまった、Lydia (1作目のヒロイン Laura の夫の次の 公爵の娘)に、いい人が現れた。 前作までのカップルの幸せそうな様子が分かる といったところです。
このシリーズはそのうち翻訳されるでしょうから、翻訳でさささーっと読むのがよいと思います。
一作目
The Confessions of a Duchess (The Brides of Fortune)
- 作者: Nicola Cornick
- 出版社/メーカー: HQN Books
- 発売日: 2009/06/01
- メディア: マスマーケット
二作目
The Undoing of a Lady (The Brides of Fortune)
- 作者: Nicola Cornick
- 出版社/メーカー: HQN Books
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: マスマーケット
スピンオフ このシリーズより前の出来事になります。
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