Devilish [Historical]
Bay, the Marqueis of Rothgar は、弟の Lord Brand と Lady Rosamunde Overton の結婚式への出席の前、国王 George 三世に呼ばれ Diana Westmount, Countess Arradale (Dianaは未婚ですがArradale伯爵領は女子相続が可能なため、日本語だとArradale女伯爵にあたる) がどんな人柄か質問されます。保守的な考えの国王は未婚の女性が伯爵領を治めていることを好ましく思っていません。独立心旺盛で結婚による夫の支配を嫌う Diana の本心が国王に知られると危険だと考えます。 彼女の従姉妹Lady RosamundeがBrandと結婚するのだから、Diana も一族と考える Rothgar はDianaを守ることを決心します。
Diana は、従姉妹のLady Rosamunde の結婚式に Rothgar が来るため心が穏やかではありません。一族を守ろうとするためには強権を発動させる様子を見て冷たい人間なのだろうと考えていましたが、小さな甥や姪たちを可愛り、弟妹との交流を見て本当は家族を愛する心の温かい人間だと理解していきます。次第に Rothgar に惹かれていく Diana ですが、伯爵領を自分で統治するために生涯独身で過ごす決意を変えるつもりはありません。(結婚すると Dianaの夫が統治することになり、Westmount家が統治できなくなるため)
結婚式が終わり、二度と Rothgar に会うこともなく 今後は心乱れることもなくなるだろうとDianaは安心していました。ところが、国王からロンドンへ呼び出しを受けたため Rothgar とロンドンへ向かうことになります。
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評価:A
Jo Beverley の Malloren シリーズの5作目で最終巻です。1作目は My Lady Notorious (邦題:仮面に秘めた涙) です。本作のヒーロー Bayは、Cyn の長兄で、My Lady Notoriousでも Cyn とChastity の障害を鮮やかに取り払うなど、シリーズ各巻で重要な役を占めています。
本作のみ読んでも楽しめると思いますが、前作の Secrets of the Night で Diana と Rothgar が絡むシーンがいくつかあるので読んでいるとより楽しめます。とても強いヒロインなので、か弱いヒロインがヒーローに助けられる というプロットがお好みの方には合わないかもしれません。また、Rothgar が国王の側近ということもあって当時の社会情勢などもふんだんに盛り込まれています。
一人っ子であるDianaは未来の女伯爵として男性と同等の教育を受け、射撃、乗馬、弓の腕なども男性並みの腕と当時としては型破りな女性です。そんなDianaが、Rothgar なら結婚相手として申し分ないと考え、Rothgar もDiana は並みの男性と釣り合わない、自分ならDianaの個性を殺すことなく暮らしていかれると考えます。 でも、Rothgarは、狂気に陥った母が妹を殺して自殺したことから自分の中にも同様に狂気の血が流れていると考え、家族をもたないと決心しています。後半は、このRothgar の決心を Dianaがどのように変えていくのかが話の中心になります。
Malloren 一作目
Malloren 二作目
Malloren 三作目
Malloren 四作目
Diana は、従姉妹のLady Rosamunde の結婚式に Rothgar が来るため心が穏やかではありません。一族を守ろうとするためには強権を発動させる様子を見て冷たい人間なのだろうと考えていましたが、小さな甥や姪たちを可愛り、弟妹との交流を見て本当は家族を愛する心の温かい人間だと理解していきます。次第に Rothgar に惹かれていく Diana ですが、伯爵領を自分で統治するために生涯独身で過ごす決意を変えるつもりはありません。(結婚すると Dianaの夫が統治することになり、Westmount家が統治できなくなるため)
結婚式が終わり、二度と Rothgar に会うこともなく 今後は心乱れることもなくなるだろうとDianaは安心していました。ところが、国王からロンドンへ呼び出しを受けたため Rothgar とロンドンへ向かうことになります。
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評価:A
Jo Beverley の Malloren シリーズの5作目で最終巻です。1作目は My Lady Notorious (邦題:仮面に秘めた涙) です。本作のヒーロー Bayは、Cyn の長兄で、My Lady Notoriousでも Cyn とChastity の障害を鮮やかに取り払うなど、シリーズ各巻で重要な役を占めています。
本作のみ読んでも楽しめると思いますが、前作の Secrets of the Night で Diana と Rothgar が絡むシーンがいくつかあるので読んでいるとより楽しめます。とても強いヒロインなので、か弱いヒロインがヒーローに助けられる というプロットがお好みの方には合わないかもしれません。また、Rothgar が国王の側近ということもあって当時の社会情勢などもふんだんに盛り込まれています。
一人っ子であるDianaは未来の女伯爵として男性と同等の教育を受け、射撃、乗馬、弓の腕なども男性並みの腕と当時としては型破りな女性です。そんなDianaが、Rothgar なら結婚相手として申し分ないと考え、Rothgar もDiana は並みの男性と釣り合わない、自分ならDianaの個性を殺すことなく暮らしていかれると考えます。 でも、Rothgarは、狂気に陥った母が妹を殺して自殺したことから自分の中にも同様に狂気の血が流れていると考え、家族をもたないと決心しています。後半は、このRothgar の決心を Dianaがどのように変えていくのかが話の中心になります。
Malloren 一作目
Malloren 二作目
Malloren 三作目
Malloren 四作目
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