The Naked Duke：Hisa's book review：SSブログ

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The Naked Duke　[Historical] [編集]

Miss. Sarah Hamilton は、単身で亡き父親の遺言を守ってフィラデルフィアから父の故郷イングランドにやってきました。リバプールで荷降ろしの時に彼女のトランクが海の底に沈んでしまったため、手荷物なしで父親の実家の伯爵家の屋敷近くの宿屋にたどり着きました。もう夕方になってしまっていることから、一泊して明日伯爵家を訪ねようと考えますが、宿屋の主人に宿泊を断られてしまいます。(単身で荷物もなく旅をする女性は、娼婦が相場な時代なので….) そんなところ、赤毛の紳士に空いている部屋があるのでと言われ、進められるままその部屋に泊まることにします。ナイトガウンがないので、裸で寝ることにしました。

The Naked Duke

作者: Sally Mackenzie
出版社/メーカー: Zebra Books (Mass Market)
発売日: 2005/02
メディア: ペーパーバック

James Runyon, the Duke of Alvord は、友人と宿屋に泊っていました。そろそろ寝室に引き上げようとしたとき赤毛の友人 Robert Hamilton, the Earl of Westbrooke が、ニヤリとしたのが引っかかりますが、気にせずベッドに入るとなんと裸の女性が眠っていました。Robbieが洒落で娼婦を送り込んできたのだろうと思ったのですが、疲れ切った様子でぐっすり眠っている女性をそのままにして、自分も眠ってしまいます。翌朝目が覚めた James は、隣で昨晩の女性が目を覚まして悲鳴を上げたところに、伯母と伯母のコンパニオンが部屋に踏み込んできて、女性と裸でベッドにいるところを見られてしまいます。

その後、Sarah の話を聞いた Jamesは、Sarah の伯父というのが Robbieの亡くなった父親と知り、責任をとって結婚するしかないと決心します。ところがアメリカ生まれのアメリカ育ちの Sarah は、そんなことくらいで公爵夫人にされてはたまらないと言いだします。
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評価：B
Sally MacKenzie の Spicey Naked シリーズの１作目で邦題は「ため息は愛のはじまり」です。ストーリーは、Sarahと結婚すると決めたJamesが頑張って誘惑説得するという流れです。公爵位を狙う Jamesの悪人の従兄弟や、Jamesとの結婚を狙う公爵令嬢がでてくるなどSarahの頑固さ以外の障害も出てきます。

このシリーズに共通して言えるのは、Wallpaper なのでこの時代にそれはないだろうとう細かい点が気になる人がいると思います。ステレオタイプな登場人物が多く意外性がない点に不満を持つ方もいるでしょう。

伯爵家の出身ながらイングランド貴族社会が嫌でアメリカに出奔した父親に、貴族社会の悪い面ばかり教えられたSarahは、貴族が信じられません。このため、Jamesは好きだけど、公爵だから結婚したくないとなるようです。好きな人に迫られてズルズルと流されそうになると Jamesは公爵だ！と我に返るの繰り返しを楽しめるかどうかがキーと思います。

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