A Most Unsuitable Man [Historical]
Miss. Damaris Myddleton は、父親が海賊まがいの方法でなした財産の唯一の相続人です。莫大な資産を元に爵位持ちの男性と結婚しようと考え、The Marqess of Ashart に狙いを定め結婚後の財産の取り決めなど、、すべて決定しておりあとは、正式なプロポーズを待つばかりとなっていました。ところが、Ash が他の女性 Miss Genova Smithと結婚することを決めてしまったことから、Damarisの立場が無くなってしまいます。(ここまでのお話はWinter Fire なので、先にこのお話を読んでおきましょう) もう良縁は望めないと絶望した Dmarisは、Ashが婚約発表した翌日の早朝に後見人にも黙って逃げるように家路につきます。途中、騎馬で追いかけてきた Mr. Octavius Fitzroger に「ここは何事もなかったかのように振る舞うことが大切。予定通りとどまる間は、私と親しくしていれば良い」と説得されて引き返します。
Damarisの父親が後見人に指定した Lord Henry 夫妻が若い女性の扱いに苦労していることを察した Fitzは、Damarisに Lord Henry の甥の The Marquess of Rothgar に代わりに後見人になってもらうように頼むようにDamarisに薦めます。Rothgar は快く引き受けますが、Ash と Genova とともにロンドンに向かうようにと言います。幸せそうな二人に同行することに抵抗を感じるDmarisですが、ロンドンにはふさわしい男性に会う機会が多く、Genova と親しくすることが Dmarisのためにもなると説得されます。
Fitz は、15歳の時に入隊して以来軍隊生活を続けていましたが、最近除隊したばかりです。15歳当時のスキャンダルが元で家族からの支援もなく、帰るところもありません。(俗に言う Penniless gentleman)今は、友人のAshと行動をともにすることで生活を見てもらっているような状況というのは、表向きで武芸に秀でとても高潔で信用に足る人物かつAshと親しい点をRothgarに見込まれ、Ashのボディーガードとして雇われています。このため、Fitzもロンドン行きに同行することになり、Dmarisと Fitzは互いにふさわしい相手ではないと知りつつも惹かれあっていきます。
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評価:A
Winter Fire で、莫大な資産相続人のAshの花嫁候補として出てきた時はあまり良い印象を受けませんでしたが、本作で両親の不和(Damarisは父親が死ぬまでの間に3回しか会っていません)が元で男性不信になり結婚はランクを上げるためのもの、と考えるようになったのも仕方ないなと思います。(作家は上手くお話を作りますね。)
対するFitzは、13年前の15歳の時に兄 Hue の妻とベッドにいるところを見つかり、その後兄の妻は自殺するというスキャンダルを起こします。この一件が元で父親のLeyden子爵に家を追い出され入隊します。現在爵位を継いだHueはFitzへの憎しみを募らせ事あるごとに、13年前の話を蒸し返すため社交界ではこの一件を忘れることができません。Fitzと親しい友人は、Hueがしたい放題の暴君であることを知っており、13年前の一件もFitzだけが一方的に非難されるものではないと考えています。
爵位持ちの男性じゃないと結婚しないと考えていたDamarisが、Fitzのことを知るにつれ人柄に惹かれ自分の力(財産)をもって何とか出来ないかと考え始めます。
国王の受けは悪いとはいえ政治的に大した力を持たない Ash が暗殺者に狙われる理由をRothgarはFitzに明かしていませんが、話が進むにつれてこの謎はとけていきます。前作のWinter Fire で Dmaris のことを承知しているのに、Ashの花嫁としてGenovaを押した Rothgarは、きっとDamaris には Fitz とその先を考えていたのだろうなぁ と思いながら読みました。 (Rothgarは、シリーズを通して策士として描かれています。) Winter Fireがクリスマスもののためか全体的に明るい感じのお話でしたが、その続編とも言える本作は結構ダークな部分、ハラハラドキドキするシーンがあり二つで一つといった感じがします。Winter Fire を読まれた方は、ぜひ本作を読まれることをお勧めします。
Malloren 一作目
Malloren 二作目
Malloren 三作目
Malloren 四作目
最終巻。
A Most Unsuitable Man (Signet Historical Romance)
- 作者: Jo Beverley
- 出版社/メーカー: Signet
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: ペーパーバック
Damarisの父親が後見人に指定した Lord Henry 夫妻が若い女性の扱いに苦労していることを察した Fitzは、Damarisに Lord Henry の甥の The Marquess of Rothgar に代わりに後見人になってもらうように頼むようにDamarisに薦めます。Rothgar は快く引き受けますが、Ash と Genova とともにロンドンに向かうようにと言います。幸せそうな二人に同行することに抵抗を感じるDmarisですが、ロンドンにはふさわしい男性に会う機会が多く、Genova と親しくすることが Dmarisのためにもなると説得されます。
Fitz は、15歳の時に入隊して以来軍隊生活を続けていましたが、最近除隊したばかりです。15歳当時のスキャンダルが元で家族からの支援もなく、帰るところもありません。(俗に言う Penniless gentleman)今は、友人のAshと行動をともにすることで生活を見てもらっているような状況というのは、表向きで武芸に秀でとても高潔で信用に足る人物かつAshと親しい点をRothgarに見込まれ、Ashのボディーガードとして雇われています。このため、Fitzもロンドン行きに同行することになり、Dmarisと Fitzは互いにふさわしい相手ではないと知りつつも惹かれあっていきます。
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評価:A
Winter Fire で、莫大な資産相続人のAshの花嫁候補として出てきた時はあまり良い印象を受けませんでしたが、本作で両親の不和(Damarisは父親が死ぬまでの間に3回しか会っていません)が元で男性不信になり結婚はランクを上げるためのもの、と考えるようになったのも仕方ないなと思います。(作家は上手くお話を作りますね。)
対するFitzは、13年前の15歳の時に兄 Hue の妻とベッドにいるところを見つかり、その後兄の妻は自殺するというスキャンダルを起こします。この一件が元で父親のLeyden子爵に家を追い出され入隊します。現在爵位を継いだHueはFitzへの憎しみを募らせ事あるごとに、13年前の話を蒸し返すため社交界ではこの一件を忘れることができません。Fitzと親しい友人は、Hueがしたい放題の暴君であることを知っており、13年前の一件もFitzだけが一方的に非難されるものではないと考えています。
爵位持ちの男性じゃないと結婚しないと考えていたDamarisが、Fitzのことを知るにつれ人柄に惹かれ自分の力(財産)をもって何とか出来ないかと考え始めます。
国王の受けは悪いとはいえ政治的に大した力を持たない Ash が暗殺者に狙われる理由をRothgarはFitzに明かしていませんが、話が進むにつれてこの謎はとけていきます。前作のWinter Fire で Dmaris のことを承知しているのに、Ashの花嫁としてGenovaを押した Rothgarは、きっとDamaris には Fitz とその先を考えていたのだろうなぁ と思いながら読みました。 (Rothgarは、シリーズを通して策士として描かれています。) Winter Fireがクリスマスもののためか全体的に明るい感じのお話でしたが、その続編とも言える本作は結構ダークな部分、ハラハラドキドキするシーンがあり二つで一つといった感じがします。Winter Fire を読まれた方は、ぜひ本作を読まれることをお勧めします。
Malloren 一作目
Malloren 二作目
Malloren 三作目
Malloren 四作目
最終巻。
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