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An Unwilling Bride [Historical]

Miss Beth Armitage は、女子学校の教師で自立しており自分の自由な生活を謳歌しています。ところが、ある日訪ねてきたthe Duke of Belcraven に、自分の愛人が産んだ娘であること、自分の選んだ相手と結婚するように言われます。結婚するつもりなど毛頭ないBethは、即座に断りますが公爵はBethの学校に対して圧力をかけることを仄めかされます。自分を育ててくれた叔母の学校がつぶされてしまう様な事はできないため、Bethは公爵とともに屋敷に向かいます。

Lucien de Vaux, Marquess of Arden は、父のthe Duke of Belcraven に呼び出され実はLucienは公爵夫人が浮気した結果生まれた子供であり、自分の子供ではないことを告げられます。これまで、敬愛し尊敬していた公爵が父親と露ほども疑っていなかったLucienは大きな衝撃を受けます。さらに、公爵が愛人との間に儲けた娘Miss Beth Armitageと結婚して後継ぎをもうけることで、Belcraven公爵家の血筋が保たれるため結婚するようにと言われます。

An Unwilling Bride

An Unwilling Bride

  • 作者: Jo Beverley
  • 出版社/メーカー: Zebra Books (Mass Market)
  • 発売日: 2011/09/06
  • メディア: マスマーケット


評価:B

血はつながっていないし、これまで面識もないため他人な二人ですが、義理の兄と妹ですよね….なんだか微妙な関係です。お互い初めて会った時から惹かれあうのですが、お互い強制された縁談ということもあって、意地を張ったり素直になれないなどあり、上手くいきません。全体的にギスギスしたやり取りが多いこともあって好みが分かれると思います。

どうしても結婚したくないBethは、Lucianから断られるように「自分はヤリマンだ」と嘘をついたり、わざと嫌われるような行動をとります。Lucianは結婚しなければならないならと、Bethに歩み寄ろうとしますが努力が無になるようなことばかり、苛々からBethの首を絞める とか少々暴力的な面がでてきます。ロマンスのヒーローが女性に手を上げる というのは結構大きなマイナスポイントかと思います。

このお話の発端となった無理というか無茶な縁談を強要するLucianの父 公爵は、実は気が小さいけど、いい人なのだろうなぁ と想像しています。

Lucienの母の公爵夫人は、息子二人を産んだ後に初恋の人と再会して関係を持ってしまい、このときに授かったのがLucianです。この当時は、2人の息子を持った公爵夫人が愛人をもってその子供を産んでも、相続上の問題が起きないため容認されているようです。ところが、そのすぐ後にLucianの兄たちは事故で亡くなってしまい、Lucianが後継ぎになってしまいます。公爵は公爵夫人を熱愛しているので、浮気についてもその結果のLucianの存在も許し、Lucianの後に男の子が生まれないように公爵夫人のベッドに近寄らないようにしています。(公爵夫人は、浮気に怒っていると解釈しているようですが.....)でも、過去200年にわたって父から息子へと相続されてきたBelcraven公爵領が自分の代で他人の血筋になってしまうことに、耐えられなかったのでしょうね。

本作は「無頼同盟」の二作目で、本シリーズは三作目まで翻訳されています。


真珠は涙にぬれて (RHブックス・プラス)

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  • 作者: ジョー ベヴァリー
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2010/04/10
  • メディア: 文庫



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  • 作者: ジョー ベヴァリー
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