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Unmasked [Historical]

1805年 4月 ロンドン --- Nick Falconer は、英国軍人にして、スコットランドの侯爵家の跡継ぎです。彼が家を訪ねてもなかなか会えない従兄弟の thr Earl of Rashleigh を 酒場で待ち伏せしていました。一人席についた Mick は、娼婦と思しき女性に目を留め、妻の Anna を無くして以来初めて強く引かれている自分に驚きました。

Molly と名乗ったその女性は、惹かれるようにNickのところに来ると、彼に「人探しているの、あなた見ないな人を」と誘いともつかない言葉を口にしました。彼女が入り口に目を向けた先に、 thr Earl of Rashleigh を見つけて驚きました。すると Molly は、Rashleigh の元へ行ってしまいました。

Unmasked

Unmasked

  • 作者: Nicola Cornick
  • 出版社/メーカー: HQN Books
  • 発売日: 2008/07/01
  • メディア: マスマーケット

Nick と目が会った Rashleigh は、店を飛び出して一目散に逃げ出しました。Rashleigh を追いかけた Kick が目にしたものは、道に倒れている Rashleigh の姿でした。彼の遺体の上には Glory Girls のカードが落ちていました。Nickは、Glory Girls が Rashleigh 殺害の容疑者と考え 捕らえるためにPeacock Oak という静かな 町に向かいました。

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評価:A

なかなか先が読めないストーリーで、胸が痛くなるシーン、ハラハラドキドキするシーンなど盛りだくさんで、最後まで どーなるの?! と思いながら読みました。

Glory Girls は、ロビン・フッドの女性版と言われ、富めるものから奪い、貧しき人に施す庶民のヒロインです。物語は、Glory Girlsの活躍、ヒロインの Molly こと Mari のある重大な秘密、Mari の親友 Lady Hester の愛の行方など かなり盛りだくさんですので、Nick と Mari のからみが少々物足りなく感じる方たがいるかもしれません。

本作では、奴隷制度が重要なテーマになっています。後書きにイングランドで奴隷貿易を違法となったのは、1807年とありますので、今から200年ちょっと前まで奴隷貿易が合法とされていたことに驚きました。

Nicola Cornick の本は初めてですが、ちょっとMary Balogh に似ているような感じがします。ということは、すごく易しく読めるというわけではありません。登場人物の心情が良く描かれており、読み応えあります。この作家の別の本を読んでみたいです。
タグ:Regency [C]
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