SSブログ

Seduce Me at Sunrise [Historical]

Kev Merripen は、ロマ(ジプシー)で少年のときに怪我をして倒れているのを Hathaway 一家に助けられました。ロマの一団の中で動物のような扱いを受けて育った彼は、Hathaway 一家が暖かくかれを看護することが信じられません。回復した Merripen は、家族の中の一人 Winnifred(Win) に惹かれ、彼女も Merripen に惹かれます。Merripen は、Win のために一家に残って一家のために働くことを決めます。

それから数年後、Hathaway 一家は両親を相次いで失います。そして村を襲ったしょう紅熱に Win の兄Leoの恋人が感染、そして Win も Leo も発症し生死の境をさまよう2人救ったのは、Merripen が煎じた薬でした。献身的に Win を介護し、彼女が死んだら生きていけないと思う Merripen ですが、ロマの自分が Win と結ばれることがないことを知っていました。
Seduce Me at Sunrise (The Hathaways)

Seduce Me at Sunrise (The Hathaways)

  • 作者: Lisa Kleypas
  • 出版社/メーカー: St Martins Mass Market Paper
  • 発売日: 2008/09/30
  • メディア: マスマーケット

思いがけず Leo が子爵位を相続し、Win の姉 Amelia が Cam Rohan と結婚したことから Merripen の生活は大きく変わります。恋人の死から立ち直れず自暴自棄な生活を送るLeoに代わって荒れた屋敷と領地の建て直し、Hathaway 家の姉妹を守るため奔走します。裕福な Cam の支援で、しょう紅熱で弱った体の回復が思わしくない Win は Leo とともに フランスの医師にかかることになりました。Merripen の花嫁になるために健康を回復したいと願う Win は、行くなと止める Merripen を振り切ってフランスへと旅立ちます。

健康を取り戻し元気にフランスから帰国した Win と Merripen は、ロンドンで再会します。思いを叶えたいと心に決めた Win と、絶対に思いはかなわない でも他の男に渡したくない と思う Merripen の切ない思いが描かれます。

-----
評価:A

久々の Lisa Kleypas です。翻訳が続々と出版されてすっかり日本でも人気作家になりました。本作のレビューが4つも Amazon.jp に上がっています。レビューには一部ネタバレを含むものがあったので、ネタバレNGの方は気をつけてください。

私が Lady Sophia's Lover(憎しみもなにもかも)を読んだころは、1冊も翻訳されていなかったことを思うと感慨深いです。ファンの方ならご存知のように、Hathaway 一家のシリーズは、その前の Wallflowers シリーズ4冊から派生したお話です。本作には、Wallflowers の1作目の Simon と Annabelle 夫妻が登場します。

本作を読む前に少なくとも本シリーズの1作目 Mine Till Midnight( 夜色の愛につつまれて)を読んでおいた方が良いです。読んでいないと一部解りにくいところがあります。本作を出来れば Wallflowers シリーズ4冊も読んでいれば、より楽しめます。

ロマンス読みのお仲間から、現在 Lisa Kleypas のサイトで Hathaway 家シリーズの未発表短編 "A Hathaway Wedding" が無料でダウンロードできます。(いつまで入手可能かちょっと解りません。たぶん3作目発売に当たってのキャンペーンなんだと思います。)
こちらがそのサイト

こういったものは翻訳されるかどうか、わからないので気になる方は入手されることをオススメします。
タグ:[K] Victorian
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0