Her Every Pleasure：Hisa's book review：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

Her Every Pleasure　[Historical] [編集]

Princess Sophia は、子供のころに父が治めていた国がナポレオンの進行を受けたため亡命イングランドで育ちました。父に継いで二人の兄も暗殺されたことから、Sophia が時期女王となります。Sophia は、２１歳となり成人した後にインドランドの協力を得て帰国して女王に即位する計画を立てていました。２１歳の誕生日の前夜にロンドン郊外のイングランド外務省の極秘の場所に、お付きの Lady Alexa と共に馬車で向かう途中、武装集団に襲われ、護衛が来襲者を足止めしている間にSophiaは独りでその場を離れ逃げることになります。

Her Every Pleasure: A Novel

作者: Gaelen Foley
出版社/メーカー: Ballantine Books
発売日: 2008/03/25
メディア: マスマーケット

Sphia は、とある打ち捨てられた納屋を見つけその中で、緊急用に用意していた村娘の服装に着替るなどして王女と気取られないように変装します。納屋の二階から望遠鏡で苑の様子をうかがっていたSophiaは、廃墟となった教会を歩く黒ずくめの男に気が付きますが、特に自分に対しての危険はないと考えます。そして、疲れからSophiaはその場で眠ってしまいます。

Major Gabriel Knight は、以前インドでの戦いで負った傷(Her One Desire での出来事)から肉体的には回復したものの、精神的なダメージからは回復していません。社交界を避けてロンドン郊外の農場に独りで住んでいます。ある朝、孤児になった子猫たちに牛乳をやろうと納屋にいったところ、ジプシーらしい若い女性が眠っているのを見つけます。以前、弟のDerekが女性と付き合うなどしたら良いのでは？と言っていたことを思い出したGabrielは、もしや、Derekが娼婦を雇って送りこんできたのでは？と疑います。その女性をそうっと起こすと生きなり、隠し持っていたナイフで切りつけてきました。

はっきり目が覚めたSophia は、Gabrielが自分にとって危険ではなく、護衛が自分を見つけるまでGabrielのもとで過ごすのが一番安全と判断します。しかし、自分の身分を話すわけにはいかないため、Gabriel の質問に適当に相槌をうちっているとDerekに雇われた娼婦ということになってしまいます。さすがに、まずいと思ったSophiaに、娼婦としての用はないが、メイドとして働く気なら雇うとGabrielが言いだしたことから、Gabrielの家でしばし過ごすことになります。

---
評価：B

Gaelen Foley のSpicy Trilogy の最終作で、長男のGabrielがヒーローです。一作目のHer One DesireでDerekをかばって負った負傷で死線をさまよったGabrielが、苦しむ様子が前作までで描写されています。Knight Miscellany から続く最後ということもあって、これまでのヒーロー、ヒロインの多くがちらりと登場しています。Knight Miscellanyは一作目「愛の旋律を聴かせて」が翻訳されたばかりですが、果たしてこの本まで全部翻訳されるのか気になります。

公爵の孫とはいえ単なる軍人のヒーローと地中海の小国の未来の女王とでは、身分が釣り合わないことから、二人がどうやってこれを乗り越えるのか、Princess Sophiaの命を狙うものは誰なのかが、お話の中心です。どちらかと言うと暗殺者は誰か？の方が比重が大きいためロマンス色は薄いような気がします。

一作目好みに合わず投げ