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A Wallflower Christmas [Historical]

1845年 --- London Mr. Rafe Bowman は、父親の決めた結婚相手に会うためにボストンからイングランドへやってきました。妹の Lilian, Lady Westcliff にイングランドでは結婚前に相手の令嬢の性格や好みの本当のところを知るのはとても難しいため、事前に相手(Lady Natalie)のコンパニオンのMiss. Hannah Appleton をお茶に招いてLady Natalieの人なりに探りを入れるよう薦められます。

Miss. Hannah Appletonは、両親を亡くしたあと伯父のLord Blandford の家で従姉妹のLady Natalieのコンパニオンをしています。Hannahは、身分も資産も申し分ないイングランド人の求婚者が引きも切らない社交界一の美人のLady Natalieが、なぜアメリカ人の成金と結婚するのか納得がいきません。伯父からBowman家の資産とLord Westcliff との姻戚関係をもつのがBlandford家には最善、縁組をまとめるよう協力するように説得され、不承不承 Lady Westcliff の家を訪問することを承知します。

A Wallflower Christmas

A Wallflower Christmas

  • 作者: Lisa Kleypas
  • 出版社/メーカー: St Martins Mass Market Paper
  • 発売日: 2010/11/02
  • メディア: マスマーケット


Rafeは、コンパニオンと聞いて年配のさえない女性が来ると思っていましたが、予想に反しMiss. Appletonは、栗色の髪に緑の目の魅力的な若い女性でした。Miss. Appleton を一目見た瞬間Rafeは、どうしても彼女が欲しいと思ってしまいます。

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評価:B

Wallflower Quartet のスピンオフで、壁の花の聖夜というタイトルで翻訳されています。ヒーローRafeは、2作目(It Happened One Autumn:恋の香りは秋風に乗って)と4作目(Scandal in Spring:春の雨にぬれても)のヒロインたちの兄で、Bowman家の跡取りです。シリーズを読んだ方は御承知の通り、現在のBowman家の当主Thomasは、自分の目的のために子供たちを思うままに操りたいタイプ。イングランド社交界との結びつきを更に強めるために、Rafeを貴族の令嬢 と結婚させようと この縁談を調えました。

ストーリーはオーソドックスな流れで、まあ想定の範囲で進み短編なのであっさり読み終わってしまいます。Wallflower Quartetのヒーロー/ヒロインのその後が少しずつ描かれているので、このシリーズのファンサービスの本と思えば満足です。作者はよほどLilianがお気に入りなのか、相変わらず彼女が出しゃばり気味、Lilianが好きじゃない人はそれがうっとうしいかもしれません。

壁の花の聖夜 (ライムブックス)

壁の花の聖夜 (ライムブックス)

  • 作者: リサ クレイパス
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2009/12/10
  • メディア: 文庫



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