The Secret Pearl：Hisa's book review：SSブログ

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The Secret Pearl　[Historical] [編集]

随分前に読んだのでブログに書いていなかったのですが
私がMary Baloghにはまるきっかけとなった本の１冊です。

最近、邦題『秘密の真珠に』として出版されました。

ドロドロした不倫物ではありませんが、「妻がいるのに娼婦を買うなんて！」と思う人にはお勧めできません。でも、ロマンスなんて甘ったるい恋愛もので陳腐な内容がほとんど　なんて先入観をお持ちの方には是非読んでほしい本です。

19世紀ロンドン
Adam Kent（the Duke of Ridgeway）は、劇場からの帰りに街頭に立つ一人の娼婦に心を惹かれます。彼女の最初の客となった彼は、自分の商売のやり方を全然分かってない彼女を気遣いつつ家に
帰ります。

その娼婦、Fleur は初めての客が自分の提示した額の三倍も払ってくれたのでそのお金が底つく前に
なんとかまともな職につかなくてはと職業紹介所を尋ねました。職など無くまた夜の街に立たねばならないと諦めていた彼女は、幸運にも Mr. Kent の５歳の娘の住み込み家庭教師の職を得ることが
できました。

形ばかりの結婚生活と戦争で負った傷によって身も心も冷えきってしまった Adam
身を売るしかない立場に追い込まれてしまった Fleur そんな二人の切ない恋愛です。

邦題は珍しく変に甘ったるい日本独自のタイトルでなく
『秘密の真珠に』となってよかったです。

pearl には、真珠の他にa highly valed person or thingという意味があるので
Fleur が、Adamにとっての pearl なのだなぁ　と思いました。