Love in the Afternoon [Historical]
Miss Beatrix Hathaway は、友人の Prudence に届いたCaptain Christopher Phelan からの手紙を渡されました。戦争に行く前はお洒落でハンサムなChristopherは、地元の未婚の女性の注目を一身に集めていました。そんな彼から手紙が届いたのにPrudenceは嬉しそうではありません。陰鬱な戦場の様子や故郷を離れて戦地にいるChristopherの気持ちを綴った手紙を読んだPrudenceは、こんな楽しくない手紙は読みたくないし返事を書けない。犬のことが書いてあるからBeatrixが代わりに読んで自分の名前で返事をしておいて欲しいと言いました。
戦地でPrudence からの返事を待っているChristopher を騙すことにためらいを感じるBeatrixですが、誰かが返事を書く必要があると感じ一回だけと返事を書きます。ところが、Christopherから返事が届き、BeatrixはPrudenceの名前で文通を続け二人は次第に親しくなっていきます。ある日のChristopherからの手紙に、I love you. と書かれていたことで、これ以上Prudenceの名前で手紙をやり取りできないと思い。最後の手紙を書きおくります。ところが、実際に送る儀礼的な文面で早急な恋愛感情に歯止めをかけるものと、自分の思いのたけを綴ったものを書いたため、うっかり自分の思いを書いた方を送ってしまいます。
戦争から帰ってきたChristopherは、戦場で心の支えだった手紙を書いた女性と結婚すると心に決めPrudenceと付き合い始めますが、手紙を書いた女性と現実のPrudenceが一致せず不審に思います。
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評価:B
Hathawayシリーズの5冊目最終巻、末っ子のBeatrixのお話です。動物を愛し、当時の基準からは大きく外れたBeatrixも23歳、何回かロンドンで社交シーズンを過ごしましたが、これといった相手が見つかっていません。男性は、馬や犬のことに詳しいBeatrixと楽しく話をして好もしく思っても、Hathaway家の家柄や姻戚の関係で結婚は考えません。
戦争に行く前の少々浮ついて享楽的だったChristopherは、She’s more suited to the stables than the drawing room. とBeatrixのことを評して、Beatrixはそれを聞いてしまいます。このためBeatrixは、いくら手紙で親しくなってもChristopherが自分のことを振り向いてくれるとは考えられません。
Christopherは、戦争に行ったことで人間的に成長して帰ってきました。以前は好もしく思えたPrudenceの外見の美しさの下に何もないこと、変人で女性らしさも皆無と思えたBeatrixの美点に気が付きます。数々の武勲をあげ数多くの勲章を授与され英雄として帰国ましたが、戦争で受けた精神的なダメージ(負傷した戦友を助けることが出来なかった)から回復しきっておらず、不安定な精神状態です。また、戦死したり負傷したりした部隊の仲間があっての自分の武勲なのに自分だけが褒めそやされることに罪悪感があります。
Christopherは、自分の勲章と外見など気にかけず、本当の自分を見てそれを受け入れてくれるBeatrixに惹かれ、手紙の主はBeatrixではないかと感じ始めます。
とても面白く読みましたが、戦争から無傷で帰って来たもののトラウマに苦しむヒーローだと、Gaelen Foley の Lord of Ice のDamian の方がいい男だったので、ちょっと評価が下がっています。(単に私の好みです)用心深さ, 慎重さ; 思慮分別, 賢明さを意味するPrudenceが、そのかけらもない女性というのが面白いです。動物を愛し理解する Beatrixの名前は、Beatrix Potter から取ったのかも?
一作目
二作目
二作目と三作目の間のお話 Webにて入手
A Hathaway Wedding
三作目
四作目
戦地でPrudence からの返事を待っているChristopher を騙すことにためらいを感じるBeatrixですが、誰かが返事を書く必要があると感じ一回だけと返事を書きます。ところが、Christopherから返事が届き、BeatrixはPrudenceの名前で文通を続け二人は次第に親しくなっていきます。ある日のChristopherからの手紙に、I love you. と書かれていたことで、これ以上Prudenceの名前で手紙をやり取りできないと思い。最後の手紙を書きおくります。ところが、実際に送る儀礼的な文面で早急な恋愛感情に歯止めをかけるものと、自分の思いのたけを綴ったものを書いたため、うっかり自分の思いを書いた方を送ってしまいます。
Love in the Afternoon (Hathaways)
- 作者: Lisa Kleypas
- 出版社/メーカー: St Martins Mass Market Paper
- 発売日: 2010/06/29
- メディア: マスマーケット
戦争から帰ってきたChristopherは、戦場で心の支えだった手紙を書いた女性と結婚すると心に決めPrudenceと付き合い始めますが、手紙を書いた女性と現実のPrudenceが一致せず不審に思います。
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評価:B
Hathawayシリーズの5冊目最終巻、末っ子のBeatrixのお話です。動物を愛し、当時の基準からは大きく外れたBeatrixも23歳、何回かロンドンで社交シーズンを過ごしましたが、これといった相手が見つかっていません。男性は、馬や犬のことに詳しいBeatrixと楽しく話をして好もしく思っても、Hathaway家の家柄や姻戚の関係で結婚は考えません。
戦争に行く前の少々浮ついて享楽的だったChristopherは、She’s more suited to the stables than the drawing room. とBeatrixのことを評して、Beatrixはそれを聞いてしまいます。このためBeatrixは、いくら手紙で親しくなってもChristopherが自分のことを振り向いてくれるとは考えられません。
Christopherは、戦争に行ったことで人間的に成長して帰ってきました。以前は好もしく思えたPrudenceの外見の美しさの下に何もないこと、変人で女性らしさも皆無と思えたBeatrixの美点に気が付きます。数々の武勲をあげ数多くの勲章を授与され英雄として帰国ましたが、戦争で受けた精神的なダメージ(負傷した戦友を助けることが出来なかった)から回復しきっておらず、不安定な精神状態です。また、戦死したり負傷したりした部隊の仲間があっての自分の武勲なのに自分だけが褒めそやされることに罪悪感があります。
Christopherは、自分の勲章と外見など気にかけず、本当の自分を見てそれを受け入れてくれるBeatrixに惹かれ、手紙の主はBeatrixではないかと感じ始めます。
とても面白く読みましたが、戦争から無傷で帰って来たもののトラウマに苦しむヒーローだと、Gaelen Foley の Lord of Ice のDamian の方がいい男だったので、ちょっと評価が下がっています。(単に私の好みです)用心深さ, 慎重さ; 思慮分別, 賢明さを意味するPrudenceが、そのかけらもない女性というのが面白いです。動物を愛し理解する Beatrixの名前は、Beatrix Potter から取ったのかも?
一作目
二作目
Seduce Me at Sunrise (The Hathaways)
- 作者: Lisa Kleypas
- 出版社/メーカー: St Martins Mass Market Paper
- 発売日: 2008/09/30
- メディア: マスマーケット
二作目と三作目の間のお話 Webにて入手
A Hathaway Wedding
三作目
四作目
Married by Morning (Hathaways)
- 作者: Lisa Kleypas
- 出版社/メーカー: St Martins Mass Market Paper
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: マスマーケット
2010-07-23 22:32
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