Lady Sophie's Christmas Wish

Lady Sophie Windham は、家族がクリスマスに集うケントの屋敷へ向かう前に少しの間ロンドンの屋敷で過ごした後、兄たちと合流してケントへ向かうことになっています。赤ちゃん連れのメイドを駅馬車の乗車場に送っていき、ほんの少し赤ちゃんを見ていてほしいとメイドに頼まれたのですが、いつまでたってもそのメイドは戻ってきません。

Vim Charpentier はケントの親戚を訪ねる途中の駅馬車乗り場で、赤ちゃんを抱いた不安そうな女性に目をとめます。放っておくことができないVimはその女性に声をかけ、その女性が母親ではなく赤ちゃんの世話の仕方もなにもわからないことを知ります。その女性に同情したVimは赤ちゃんの面倒をみる手伝いをするために、その女性の住む家に向かいます。

Lady Sophie's Christmas Wish

• 作者: Grace Burrowes
• 出版社/メーカー: Sourcebooks Casablanca
• 発売日: 2011/10
• メディア: マスマーケット

評価：B

SophieはMorelands 公爵の娘、Vimは子爵家の跡取りと二人とも貴族ですが、紹介もなしに知り合ったことから本当の身分を明かしません。SophieはVimのことを根なし草の商人で一つのところに落ち着いて家庭を築くタイプではないと考え、VimはVimでSophieがgoverness、companionまたは料理人といった使用人だと考えます。二人は次第に惹かれあうようになるのですが、本当の身分を明かしていないため、互いに相応しい相手ではないと思いこんでしまいます。

Sophieの実家とVimが継ぐ所領は近所、しかもSophieの父親とVimの伯父の間で、Morelands 公爵家の未婚の娘のうち誰かとVimの縁談はどうか？ という話まででており、障害と言えば、最初に偽りの身分を言ったこととその後の二人の間での言葉足らずが要因の誤解 という割と平坦な展開です。

二人のなかを取り持とうとSophieの三人の兄と父親、Vimの伯父が あれこれサポートする様子がほほえましく、前半のVimのイクメンぶりが頼もしいです。私がお嫁に行きたいくらい（笑
本作は、昨年翻訳された「伯爵の求婚」の関連作で、Sophieはこの本のヒーローWesthavenの妹です。五人姉ということなので、他の姉妹のお話も楽しみです。

関連作 Duke's Obsession 前三作はこちら

The Heir

• 作者: Grace Burrowes
• 出版社/メーカー: Sourcebooks Casablanca
• 発売日: 2010/12
• メディア: マスマーケット

The Heir の翻訳はこちら

伯爵の求婚 (マグノリアロマンス)

• 作者: グレース・バローズ
• 出版社/メーカー: オークラ出版
• 発売日: 2011/08/09
• メディア: 文庫

二作目

The Soldier

• 作者: Grace Burrowes
• 出版社/メーカー: Sourcebooks Casablanca
• 発売日: 2011/06
• メディア: マスマーケット

三作目は、好みに合わず投げ本に

The Virtuoso

• 作者: Grace Burrowes
• 出版社/メーカー: Sourcebooks Casablanca
• 発売日: 2011/11
• メディア: マスマーケット

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