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Almost Persuaded [Paranormal]

准男爵の次女Miss Jane Everettは、自分が必要とされるところへはどこへでも 小作人や労働者の家にも足を運びますが、牧師館に立ち寄ることはありません。というのも、Janeが初めて牧師館を訪ねた4歳の時に、以前ここに住んでいたと言いだし、牧師館に到着したあとMrs. Mitfordに向かって” You used to be my mother."と口走って以来気まずくなっていたのでした。十数年前にMrs. Mitfordの娘Maryは、川で溺れて亡くなっており失恋による自殺との噂があります。Janeの両親はJaneが召使の噂話を聞きかじって口走ったと考えてJaneにそのことを口にすることを禁じます。

Captain Robert Mitford は、インドで戦闘中に負った怪我を癒やすためイングランドに帰国し、弟が牧師をしている牧師館を訪問します。Robertには運命の女性と出会っては様々な障害のために結ばれることなく転生を繰り返しているという記憶があります。現在の人生では、まだ運命の人に出会っていないため、このイングランド滞在中に出会えるだろうかと考えています。

Mrs. Mitfordの誕生日のお祝いのために久しぶりに姉妹と牧師館を訪問したJaneは、初めてCaptain Mitfordに会ったのですが、どこか懐かしさを感じ初めてあったとは思えないものを感じます。また、Robertも自分に対するJaneの態度からJaneが運命の人では? と感じます。

Bespelling Jane Austen: Almost Persuaded\Northanger Castle\Blood and Prejudice\Little to Hex Her (Hqn)

Bespelling Jane Austen: Almost Persuaded\Northanger Castle\Blood and Prejudice\Little to Hex Her (Hqn)

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: HQN Books
  • 発売日: 2011/09/27
  • メディア: マスマーケット


評価:A

Jane Austenの作品を下敷きにしたパラノーマル短編集Bespelling Jane Austen の一作品です。本作の元になっているのは、Persuation(説得)です。Mary Balogh の初めてのパラノーマル作品で読むまでは少し不安でしたが、自然にパラノーマルな設定が解け込んで素敵なお話になっていました。

Robertは、負傷したときに看病を受けたインドの導師(特に書かれていませんがヒンズー教のでしょうか)の話から運命の相手と転生を信じるようになったと書かれていて自然な感じがします。当時のキリスト教の世界観では輪廻転生は異端過ぎて受け入れられないと思います。

本作の元となっているAustenの本

Persuasion (Oxford World's Classics)

Persuasion (Oxford World's Classics)

  • 作者: Jane Austen
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)
  • 発売日: 2008/05/15
  • メディア: ペーパーバック




説得 (ちくま文庫)

説得 (ちくま文庫)

  • 作者: ジェイン オースティン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: 文庫



2017.3.9 追記 -------
本作が翻訳されていました


リージェンシーの花嫁たち (MIRA文庫)

リージェンシーの花嫁たち (MIRA文庫)

  • 作者: メアリ バログ ニコラ コーニック シャーロット フェザーストーン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/03/12
  • メディア: 文庫




世紀をこえた愛

世紀をこえた愛

  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/03/15
  • メディア: Kindle版



タグ:Regency [B]
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