The Governess Affair

三か月前にgovernessの職を失ったSerena Bartonは、その原因を作ったthe Duke of Clermont にその埋め合わせをさせようとしていました。財政が困窮した公爵は資産家の娘と結婚して立て直しの真っ最中ですが、公爵夫人が愛想を尽かして出ていいてしまい大変困っているとことでした。Serenaへの対処をthe Wolf of Clermont.と呼ばれるやり手のHugo Marshallに任せ、自分は別の屋敷に行ってしまいました。

Hugoは、炭鉱労働者の息子ですが数々の職を転々としながらステップアップし、今は公爵家で働いています。Hugoは毎日屋敷の前のベンチに座り存在を見せ付けるSerenaが、どのような理由で何を公爵に求めているのかを調べて対応を考えようとします。

Serenaは、勤め先の屋敷の自分の部屋から公爵が出て言ったのを見られたことが原因で首にされたのでした。今は行くところも財産もないため姉のFreddyを頼って暮らしています。今後の生活を考え公爵のしたことの責任を取らせるほかない と行動しています。

The Governess Affair (The Brothers Sinister)

• 出版社/メーカー: Courtney Milan
• 発売日: 2012/04/21
• メディア: Kindle版

評価 A
非常に現実味のあるお話の展開で読みごたえがありました。

ヒロインは公爵に脅されて関係を持ち妊娠させられたうえ、何もしてもらえないという気の毒な境遇です。その上、公爵はその晩は寒かったので湯たんぽ代わりの女が必要だった という屑のような言い訳をする最低の人間でした.... ある意味現実に近いのかもしれませんが、甘いロマンスが読みたい気分の時には手に取らない方が良いと思います。

本作は短編で、ここから新しいシリーズThe Brothers Sinisterが始まりThe Duchess Warが既に出版されています。ただ、Courtney Milanのお話は、先が読めない上に心がヒリヒリするような展開が多いため、続けて読むのはちょっとしんどいので、少し時間をおいてから読もうと思っています。

次の作品 本作のthe Duke of Clermontの息子がヒーローのお話のようです。

The Duchess War: Brothers Sinister Series, Book 1 (The Brothers Sinister)

• 出版社/メーカー: Courtney Milan
• 発売日: 2012/12/06
• メディア: Kindle版

Courtney Milanは、最近 Unveiled が「罪つくりな囁きを」という邦題で出版されました。
これはThe Turners の一作目で、なかなか良かったです。The Turners は短編も含めて4作ほど出版されていますが、二作のUnclaimedはあまり好みではありませんでした。

The Turners のレビューはこちら
一作目 Unveiled
短編 Unlocked
二作目 Unclaimed
三作目Unraveled

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