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Dare to Kiss [Historical]

1765年 イングランド -----
ある寒い日、住むところを失った 未亡人の Lily Gifford は、子供たちを連れて遠縁の家へ向かっていました。馬車に乗るお金もないため、幼児連れにもかかわらず歩いていたところ、立派な馬車が止まり目的地まで乗せていってくれることになりました。しかし、訪ねた先の親戚の老夫婦は亡くなっており今は別の人が住んでいました。行くところが無くなったLilyと子供たちに自宅に泊るようにと馬車の持ち主の Sir Benjamin Brook が申し出ました。

Sir Benjamin Brook は、障害を持って生まれたこともあり両親を亡くしたあとは隠遁者のような生活をしていました。しかし、Lilyと子供たちを道端で拾った時からBrooks Hallに家庭的な雰囲気が生まれ、Lilyと子供たちとの交流が始まります。


Dare to Kiss

Dare to Kiss

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2013/07/06
  • メディア: Kindle版


Sir Benjamin Brook の障害は口元で見た目でハッキリ判るということから口唇口蓋裂は、極度の受け口で常に口元を強く引き結んでいないと下の歯が見えてしまうかな と思います。このため彼はまだ24歳ですが、社会との交流を発って孤独にヒッソリと暮らす道を選んでいました。

一方のLilyは33歳ですが、夫がかまってくれない寂しさから間違いを起こし、そのことが原因で夫が死亡し誰からも見放されてしまいます。このまま救貧院(work house)に入ることだけは避けたいと考えているところにSir Benjamin Brook と知り合い、上手くいけば彼と結婚できるかもしれないと打算的に考えます。

うーん。ヒロインに反感を買う人が多いかもしれないです。
前作に引き続き ヒロインが10歳くらい年上でした。珍しいことが続くものです。

Lilyの寂しさに耐えられなかった弱さと子供たちのためなら何でもするという強さに共感できないとダメかもしれないです。当初は打算的だったLilyですがSir Benjaminを知るうちに人間として惹かれていき、彼の外見におびえていた子供たちも実の父親と違い一緒に過ごして相手をしてくれるSir Benjamin になついていきます。
始まりは ちょっとアレですが、短編のヒューマンドラマと考えると先ずます 楽しめました。

本作は、SEDUCTION IN SILK に先行して書かれた短編のようです。SEDUCTION IN SILK のヒーロー Perry Perriam とSir Benjamin Brook がいとこ同士という設定です。

Seduction In Silk: A Novel of the Malloren World (Malloran World)

Seduction In Silk: A Novel of the Malloren World (Malloran World)

  • 作者: Jo Beverley
  • 出版社/メーカー: Signet Select
  • 発売日: 2013/08/06
  • メディア: マスマーケット



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