A Kiss for Midwinter：Hisa's book review：SSブログ

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A Kiss for Midwinter　[Historical] [編集]

Miss Lydia Charingford は、いつも快活な女性です。クリスマス時期にはいつもより明るく振舞っています。でも、彼女には誰にも知られてはならない若いころの間違いが元になった秘密を抱えています。その秘密が漏れたら彼女は破滅してしまいます。

Doctor Jonas Granthamは、そろそろ結婚しようと考えて対象となりそうな女性と交流しようとします。Lydia と話をしたとき彼女のそっけない態度に疑問を持ちます。Jonasは、７年前のある出来事について後悔しているのですが、その時の少女とLydiaが同じ人とは気が付いていませんでした。ところが、Lydia は自分の重大な秘密を知っている危険な人と気づいていてJonasを避けようとします。

A Kiss for Midwinter (The Brothers Sinister)

出版社/メーカー: Courtney Milan
発売日: 2012/12/16
メディア: Kindle版

７年前のクリスマスの頃、まだ医師としての修行中のJonasは、望まぬ妊娠をした15歳の少女とその両親が自分の師である医師を訪ねてきました。この時代、未婚の女性が出産すれば一族を巻き込んだ一大スキャンダルで社会から抹殺されてしまいます。このため、医師は青酸化合物を含む危険な堕胎薬を薦めます。

この判断に疑問を抱くJonasでしたが、修行中の自分が師の判断に異を唱えることはとてもできません。しかし、そのことをずっと後悔し、その少女のことを忘れられずにいました。Lydiaと再会し、結婚したいと願うJonasですが、秘密を明かされるのではないか　と恐れるLydiaとの関係はギクシャクして進みません。Jonasがそっけない物言いで少し言葉足らずと女性からしたら、何を考えているのかわからないので仕方ない面もあると思います。

短編ですが、わりと重たいお話です。軽いものを読みたいときには向きません。
Lydiaは、The Duchess War のヒロインMinnieの親友ですが、The Duchess Warを
読んでいなくても問題ありません。

The Brothers Sinister　シリーズは、関連短編を合わせると7作発表されています。
本作は、一作目と二作目の間のお話です。

½. The Governess Affair (prequel novella)
1. The Duchess War
1½. A Kiss for Midwinter (a companion novella to The Duchess War)
2. The Heiress Effect
3. The Countess Conspiracy
4. The Suffragette Scandal
4½. Talk Sweetly to Me