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Someone to Care [Historical]

Miss Viola Kingsley は、初孫の洗礼式に出席した直後
突如一人で自宅へ帰ると宣言し、親族たちが止めるのも聞かず
馬車を雇って一人で帰路につきました。

その馬車が故障してしまい立ち寄った宿屋で
Mr. Marcel Lamarrを見かけます。
14年前に放蕩者として知られていたMarcel に
声とかけられて、一目で恋に落ちてしまいましたが
そんな自分を恐れて 「話しかけないで!」と
追い払ったことがあったのです。

Marcel は、二年前に伯父が亡くなったことで
the Marquess of Dorchesterとなりました。
弟と領地に向かう途中に立ち寄った宿屋で
14年前に一目でひかれたViolaを見かけ
この機会に親しくなろうと考え声をかけました。


Someone to Care (A Westcott Novel)

Someone to Care (A Westcott Novel)

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: Berkley
  • 発売日: 2018/05/01
  • メディア: マスマーケット


Westcott シリーズの四作目

二年前に夫が亡くなったあと重婚が発覚し伯爵夫人から、
三人の婚外子を抱えた未婚の母になってしまったViolaのお話

14年前は、彼女は後継ぎを生んだ伯爵夫人ですから
気楽に恋愛を楽しんでも 非難されない立場ではありましたし
子持ちのやもめであるMarcel がViolaに声をかけても
社交界のルールでは問題ありません。
それでも、二人はその後会わないように過ごしてきました。

ヒロインが42歳、ヒーロー40歳と年上ヒロインは
ヒストリカルでは珍しいし
双方に子供がいるのも珍しいかなぁ....

互いが飽きるまでの数週間を恋人になろうと
Marcel の田舎の別荘で楽しく過ごしていたところに
連絡がつかなくなって心配した双方の親族に
探し当てられて という展開には珍しさはありませんが

好きだけでは、先に進めない中年カップルの心情が
丁寧に語られます。

従順な娘として父親の意向に従い好きでも尊敬もできない伯爵家の後継ぎと結婚
伯爵夫人としての務めと母親としてと自分自身というものを殺して
一所懸命に生きてきたViolaが、母でも妻でも、娘でもない
本当の自分を 気にかけてくれる人が欲しいと思う気持ちに
共感する人も少なくないと思います。

妻の死への罪悪感に押しつぶされ 何もかも放り出してしまった
Marcel への評価は厳しい人が多いかも・・・・
タグ:[B] Regency
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