Miss Ava's Scandalous Secret

Tristan Sydney, Earl of Ravenscroftは、無軌道な生活ぶりを父親の侯爵にとがめられ、早々に結婚を決めないとお手当を無くすと宣告されました。侯爵家にふさわしい名門出身の若くて美しい花嫁を連れてくるようにと言われた腹いせに、家柄、人柄はともかく容姿は平凡以下の老嬢と結婚しようと考えます。

裕福で男前の侯爵家の跡取りなら、結婚したい女性は苦労せずに見つかるだろうとの予想は大外れ、社交界で評判の良い女性は生活態度の悪いTristan を嫌いプロポーズはことごとく断られます。

Miss Ava Sackvilleは、双子の弟Kitが男爵になったためイングランドに帰国しました。父親がオペラ歌手と結婚しイングランドを離れ、家族は母親のオペラの公演のためヨーロッパの大都市を旅してまわる中で育ちました。彼女自身もVioletta Winter名義でオペラの舞台にたち、大陸で名声を博していました。

イングランドに帰国後は、新しく男爵を継いだKitの姉Miss Ava Sackvilleとして社交界に出る予定でしたが、大陸で有名なVioletta Winterがイングランドに来ていることが世間に知られ、摂政皇太子の前で歌なければならなくなりました。かくして、平凡な容姿に変装したMiss Ava Sackvilleと美貌の有名オペラ歌手のVioletta Winterの二重生活をする羽目になります。

Avaが花嫁として丁度良いと狙いを定めたTristan、オペラ歌手のVioletta の歌に夢中になったTristan　二人の運命やいかに

Miss Ava's Scandalous Secret (Merry Spinsters, Charming Rogues) (English Edition)

• 作者: Laporte, Sofi
• 出版社/メーカー: Lapuerta Publishing
• 発売日: 2023/01/31
• メディア: Kindle版

Kindle Unlimited で読みました。
キス止まりなのでクリーンロマンス？

Merry Spinsters, Charming Roguesの２作目、本作と前作のLady Ludmilla's Accidental Letterの登場人物たちとは関係が無いようです。また、前作と比べると大きなストーリー展開が定番の範囲に収まっている印象でした。

冒頭からしばらくヒーローは良いとことが無くて、これに惚れるヒロインは趣味が悪いと思っていましたが、コメディタッチでいろいろ騒動が起きる中で次第にヒーローの良い所が読者にも見えてきます。騒動を陳腐と感じるか、ありきたり大いに結構、作家の個性が感じられて楽しいと感じるかで評価が分かれると思います。

私は１作目の方が好き

一人二役でヒーローと会う　というプロットのため、いつかこれが知られて修羅場があるのだろうなぁ　と予測しながら読むことになります。そして、ヒーローが気付いたときの対応が、まあありがちなわけで.....　ここに意外性を期待するとガックリかも


脇を固める主なサブキャラ、ヒロイン弟のKit、いとこ？またいとこ？でAvaたちの母親くらいの年齢で独身のMillicent、ヒーローの悪友Miles、父親の侯爵と妹のIsolde。全員ストーリーに深くかかわり、初登場の時のイメージとストーリーの終わりではみんな印象が変わります。

お気に入りキャラはMillicent、彼女は猫をこよなく愛し、若いころ好きな男性と婚約？したものの、その人が猫嫌いで猫を連れて嫁に行かれないならと婚約破棄!!、その点だけ見るとではなかなか強烈なキャラですが内気で常識的な落ち着いた大人の女性です。結婚より猫を選らび田舎に引きこもって世捨人になっていが彼女が、AvaとKitが帰国して一緒に暮らすようになり徐々に社会に馴染んでいくところが良いなと思いました。

ヒーロー妹のIsolde、子供のころにポリオ？に感染して命は助かったものの足が不自由でベッドでの生活、でも自分の運命を嘆くことなく　詩作にふけるなど聡明で理知的な人物。ヒストリカルで障害のある人が出てくるのは珍しい

ヒロインがオペラ歌手なので当時のオペラやクラッシックが出てきますが、英語なので？だったり、そもそも知らなかったりしました。ドン　ジョバンニ、チェネレントラ、Mozart’s The Seraglio, ‘The Aria of Constanza’など

赤毛のヒロインでした！

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