Birdie and the Beastly Duke [Historical]
男爵令嬢The Honorable Roberta Talbot(Birdie)は、父親が財産を全てギャンブルで失った挙句に自殺したため、家計を助けるため家庭教師をしています。今は、新しい雇い主の屋敷に向かう途中です。同じ馬車に乗り合わせた若い女性が泣き続けていることを心配し、宿屋での休憩時に声をかけました。
Miss. Cecily Burnsは、両親を失った後牧師夫妻に引き取られて育ちました。牧師の息子と恋仲になり結婚の許しを得ようと考えていたところ、亡き父親の親友の息子から「父親同士が結婚の約束をしていたので、スコットランドへ来て欲しい」との手紙が来たのです。どうすることもできないCecily は見知らぬ婚約者のもと向かうしかありませんでした。
とにかく結婚がしたいBirdieと、婚約者と結婚したくないCecily の利害が一致、二人は入れ替わることになりました。
Captain Gabriel Eversleighは、彼はウォータールーの闘いで自分の指揮下一団をすべて死なせたのに、自分だけが生き残ったことに大きな罪悪感を持って戦争から帰国しました。自分も縁戚にあたることを知らなかったくらい遠縁のDunross公爵家の跡取りであると知らされます。公爵などにはなりたくないし、人ともかかわりたくない彼はさびれたスコットランドの城に引きこもっていました。
結婚する予定も毛頭なかったのですが、父親の遺言を果たすため、見知らぬ婚約者へ手紙を送り彼女の到着を待っています。 こんな辺鄙な城に花嫁を住まわせるはかわいそうだと考え、贅沢をしなければ十分暮らせるお手当を渡して好なところで好きに生活させようと考えています。
Kindle Unlimited で読みました。
昭和の少女漫画のようなテイストのクリーンロマンス 200P程度の中編
作者は2023年12月に初翻訳作品が出るソフィ・ラポルト
バースの寄宿舎付き女子学校の友人たちがヒロインになるシリーズ(The Wishing Well Series)です。シリーズ4作品の合本がアンリミ対象でありがたや~
3作目にあたる本作のヒロインは2作目のラストで不穏な別れの手紙?を送ってきたBirdie、縮れた赤毛の眼鏡っ子でぽっちゃり系、ヒーローは本作が初登場ですが、これまでの登場人物と以外な繋がりが終盤で判明します。
Birdieの父親は、限嗣相続以外の財産を全てギャンブルで使い果たした末に自殺しました。母親は自分の状況を嘆くばかりで何もせず、妹もBirdieの収入を当てにするばかり、弟は財産を取り戻すにはギャンブルしか道がないと言って家によりつかず。
彼女以外は(;´д`)トホホな男爵家です。
Birdieが収入を得る道は家庭教師しかないのですが、この仕事が好きになれない上に結婚して自分の家庭を持つことが絶望的になったことが悲しくてなりません。誰とでもいいから結婚したい!気持ちでいっぱいの時に、入れ替わりを持ちかけられ思わず乗ってしまいます。
Gabriel に結婚式を上げたら、好きな所で好きに暮らして良い と言われたものの、普通の結婚生活を望むBirdieは、彼を拝み倒して一月だけ夫婦らしく生活する約束を取り付けます。公爵夫人として村の人達の生活を支える活動をしたり、荒れ放題の城の掃除を始めるのですが、屋敷の中で幽霊のようなものを目撃したり、自分たち以外の人の気配を感じるなど気になることが次から次へと起こります。
Gabriel は、流行の美人ではないもののBirdieのこと魅力的だと思っています。戦争で負った怪我やトラウマを抱える自分は彼女にふさわしくないと距離を置こうとしますが、彼女の行動に巻き込まれるうちに言葉を交わすことが増え彼女の内面を知るにつれて、ますます好きになっていきます。
BirdieもGabriel の人となりを知るにつけ惹かれていくのですが、Cecily に成り代わって結婚したことをいつか伝えて、別れなければと思っています。
以降、思い切りネタバレ
Gabrielは片目を失い顔の半分に誰もが驚くような傷を負っています。出会う人はみな、ギョッとした表情をすることから、人を驚かしてはいけないと引きこもり生活に。Birdieは傷を全然気にしなくなっていく様子、スコットランドの村の子供達に、公爵閣下の顔はどうして? と聞かれ、戦争で負ったと 答えたところ、全員から尊敬のまなざしを得たことなどから、実は自分が気にしているほど周囲の人は気にしていないことに気が付きます。
城内の空き部屋に開設した村の子供たちのための学校に放火されてから、二人は誰かがBirdieか もしくはGabrielも城から追い出したいと考えているのではと疑い始めます。城の中を調べていた Birdieが隠し扉の奥に密輸業者が利用する入り江へとつながる道があることを発見!
ヒロイン危機一髪のところを助けたのは、ヒーローではなくて老執事でした....(^^ゞ
村人が密輸に手を染めるほど苦しい暮らしをしていることに気付いたGabrielが、領主として村に産業を興そうと行動を始めます。二人でこの土地を盛り上げていこうとなったところで、Birdieの身代わりをGabrielが知って二人は別れてしまいます。
ロンドンに滞在するBirdieをGabrielが追いかけて来て大団円!
実は、2作目のヒーローPhilipがGabrielの配下の一団に所属していたことがわかって涙の再会!
ギャンブラーのBirdieの弟が意外にもビジネスセンスを発揮、男爵家の財政立て直しへの道筋が見えたかも?
Miss. Cecily Burnsは、両親を失った後牧師夫妻に引き取られて育ちました。牧師の息子と恋仲になり結婚の許しを得ようと考えていたところ、亡き父親の親友の息子から「父親同士が結婚の約束をしていたので、スコットランドへ来て欲しい」との手紙が来たのです。どうすることもできないCecily は見知らぬ婚約者のもと向かうしかありませんでした。
とにかく結婚がしたいBirdieと、婚約者と結婚したくないCecily の利害が一致、二人は入れ替わることになりました。
Captain Gabriel Eversleighは、彼はウォータールーの闘いで自分の指揮下一団をすべて死なせたのに、自分だけが生き残ったことに大きな罪悪感を持って戦争から帰国しました。自分も縁戚にあたることを知らなかったくらい遠縁のDunross公爵家の跡取りであると知らされます。公爵などにはなりたくないし、人ともかかわりたくない彼はさびれたスコットランドの城に引きこもっていました。
結婚する予定も毛頭なかったのですが、父親の遺言を果たすため、見知らぬ婚約者へ手紙を送り彼女の到着を待っています。 こんな辺鄙な城に花嫁を住まわせるはかわいそうだと考え、贅沢をしなければ十分暮らせるお手当を渡して好なところで好きに生活させようと考えています。
Birdie and the Beastly Duke: The Wishing Well Series
- 出版社/メーカー: Lapuerta Publishing
- 発売日: 2023/08/17
- メディア: Audible版
Kindle Unlimited で読みました。
昭和の少女漫画のようなテイストのクリーンロマンス 200P程度の中編
作者は2023年12月に初翻訳作品が出るソフィ・ラポルト
バースの寄宿舎付き女子学校の友人たちがヒロインになるシリーズ(The Wishing Well Series)です。シリーズ4作品の合本がアンリミ対象でありがたや~
3作目にあたる本作のヒロインは2作目のラストで不穏な別れの手紙?を送ってきたBirdie、縮れた赤毛の眼鏡っ子でぽっちゃり系、ヒーローは本作が初登場ですが、これまでの登場人物と以外な繋がりが終盤で判明します。
Birdieの父親は、限嗣相続以外の財産を全てギャンブルで使い果たした末に自殺しました。母親は自分の状況を嘆くばかりで何もせず、妹もBirdieの収入を当てにするばかり、弟は財産を取り戻すにはギャンブルしか道がないと言って家によりつかず。
彼女以外は(;´д`)トホホな男爵家です。
Birdieが収入を得る道は家庭教師しかないのですが、この仕事が好きになれない上に結婚して自分の家庭を持つことが絶望的になったことが悲しくてなりません。誰とでもいいから結婚したい!気持ちでいっぱいの時に、入れ替わりを持ちかけられ思わず乗ってしまいます。
Gabriel に結婚式を上げたら、好きな所で好きに暮らして良い と言われたものの、普通の結婚生活を望むBirdieは、彼を拝み倒して一月だけ夫婦らしく生活する約束を取り付けます。公爵夫人として村の人達の生活を支える活動をしたり、荒れ放題の城の掃除を始めるのですが、屋敷の中で幽霊のようなものを目撃したり、自分たち以外の人の気配を感じるなど気になることが次から次へと起こります。
Gabriel は、流行の美人ではないもののBirdieのこと魅力的だと思っています。戦争で負った怪我やトラウマを抱える自分は彼女にふさわしくないと距離を置こうとしますが、彼女の行動に巻き込まれるうちに言葉を交わすことが増え彼女の内面を知るにつれて、ますます好きになっていきます。
BirdieもGabriel の人となりを知るにつけ惹かれていくのですが、Cecily に成り代わって結婚したことをいつか伝えて、別れなければと思っています。
以降、思い切りネタバレ
Gabrielは片目を失い顔の半分に誰もが驚くような傷を負っています。出会う人はみな、ギョッとした表情をすることから、人を驚かしてはいけないと引きこもり生活に。Birdieは傷を全然気にしなくなっていく様子、スコットランドの村の子供達に、公爵閣下の顔はどうして? と聞かれ、戦争で負ったと 答えたところ、全員から尊敬のまなざしを得たことなどから、実は自分が気にしているほど周囲の人は気にしていないことに気が付きます。
城内の空き部屋に開設した村の子供たちのための学校に放火されてから、二人は誰かがBirdieか もしくはGabrielも城から追い出したいと考えているのではと疑い始めます。城の中を調べていた Birdieが隠し扉の奥に密輸業者が利用する入り江へとつながる道があることを発見!
ヒロイン危機一髪のところを助けたのは、ヒーローではなくて老執事でした....(^^ゞ
村人が密輸に手を染めるほど苦しい暮らしをしていることに気付いたGabrielが、領主として村に産業を興そうと行動を始めます。二人でこの土地を盛り上げていこうとなったところで、Birdieの身代わりをGabrielが知って二人は別れてしまいます。
ロンドンに滞在するBirdieをGabrielが追いかけて来て大団円!
実は、2作目のヒーローPhilipがGabrielの配下の一団に所属していたことがわかって涙の再会!
ギャンブラーのBirdieの弟が意外にもビジネスセンスを発揮、男爵家の財政立て直しへの道筋が見えたかも?
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