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Miss Robinson and the Unsuitable Baron [Historical]

バースにある女子学校の玄関先に、4,5歳の男の子が置き去りにされていました。この学校に入学させてほしいとのメモがありましたが、男の子は対象外です。教師の一人Miss Ellen Robinsonがその男の子Noniを後見人のTewkbury男爵のもとに送り届けることになりました。

第六代Tewkbury男爵、Edmund は独身生活を楽しんでいて、結婚する予定はまったくありません。ところが、幼馴染の妻が縁を取り持つことを趣味にしていて、毎年そのために開くハウスパーティーに招待されています。 今年もその時期がきたのかー とEdmund は、つい最近結婚したばかりなので花嫁候補を紹介してもらわなくても大丈夫と嘘をつきました。

幼馴染からは、新婚旅行のついでに二人でハウスパーティーに来ればよいと招待されてしまいます。

Tewkbury男爵のロンドンの屋敷に到着したEllen は、なんとなく腑に落ちない様子のEdmund にNoniを引き取ってもらうことで話がつきました。数週間のうちに花嫁を探さなければと考えていたEdmund は、この女性だ!とピンときたことから、Ellenに便宜結婚をもちかけます。


Miss Robinson and the Unsuitable Baron: Wishing Well Seminary Book 2 (English Edition)

Miss Robinson and the Unsuitable Baron: Wishing Well Seminary Book 2 (English Edition)

  • 作者: Laporte, Sofi
  • 出版社/メーカー: Lapuerta Publishing
  • 発売日: 2023/05/11
  • メディア: Kindle版


Kindle Unlimited で読みました。

Wishing Well Seminaryの2作目
本シリーズはバースの寄宿舎付き女子学校の友人たちがヒロインになるThe Wishing Well Seriesから派生したシリーズで、女子校の先生がヒロインになるようです。

ヒロインはMiss Ellen Robinson 26歳 赤毛に緑の瞳
ヒーローはEdmund Graves, Sixth Baron Tewkbury アラサー? 褐色の髪と瞳
ブランメルが提唱する黒を基調とするファッションが主流の中、カラフルな色の服を常に着用しています。 
例えばこんな感じ
He was a vision in pink, Salmon pink coat, rose waistcoat and flamingo pink trousers. And his cravat was mauve.
髪型はブルータス(ネトフリのブリージャートン家のアンソニーの髪型)
白粉に頬紅、下瞼にアイライン


いろいろ謎を含んだままお話が進み、次第にいろいろ明らかになっていく展開です。
容貌も名前もイタリア風のNoniは誰なのか?
レディとして育ったと思われるEllenが、孤児になった後、中産階級の教授と元お針子夫妻の養女としての身分を名乗っている理由
Edmund の家族が全然出てこない、本人が話題にすら上げないのはなぜ?
など


Parlure game(室内ゲーム)をしている描写がとても多かったです。H/Hもそれらに参加することで互いの性格や好みなどを知って他人から友人へそして恋愛感情が生まれていきます。

Tableaux vivants (活人画、名画や屋敷内の絵画に扮したのを、他の人が当てる)
Blindman’s Buff (目隠し鬼)
musical chair (椅子取りゲーム)
Charade (ジェスチャーゲーム)
Poor kitty (ゲームをする人は目隠しをして他の参加者を触る。触られた人はニャァと子猫っぽく鳴き、触った人は触感と声から誰かを当てる)

現在では、子供向けのパーティで行われているものが多いです。
紳士淑女が真面目にでも軽妙さを忘れずに、うまくゲームを進めていきます。お見合いパーティーなので勝てば好きな人にキスできるとか、負けたら持ち物を1つ没収とかあります。とある紳士は、ブーツとか上着まで没収されてしまってた(^^ゞ

このパーティに慣れているヒーローは懐中時計、fob,ハンカチを複数身に着けてくるという周到さ
ヒロインは女子学校でこの手のゲームを生徒相手に良くやっている(このような場でどのようにふるまうかを教える目的でしょうね)ためゲームにはめっぽう強い(^^ゞ

以降、思い切りネタバレ

※関連シリーズのThe Wishing Well Series 全作購入予定なら合本がお得

The Wishing Well Series Boxed Set: A Complete Collection of Sweet And Sassy Regency Romance Novels (4 Books) (English Edition)

The Wishing Well Series Boxed Set: A Complete Collection of Sweet And Sassy Regency Romance Novels (4 Books) (English Edition)

  • 作者: Laporte, Sofi
  • 出版社/メーカー: Lapuerta Publishing
  • 発売日: 2022/12/26
  • メディア: Kindle版



ヒロインの境遇
Miss. Mary-Ellen Gordon, Blackshurst子爵の一人娘で、17歳の時に男に騙されて駆け落ち騒動を起こし、そのショックで父親が急死して醜聞まみれの孤児に。親戚から総すかんを食ってしまい行くところが無くなってしまったところを、いつもドレスをオーダーをしていたお店の元お針子がお嬢様が路頭に迷ってはと一緒に住むことになりました。
そこで、名前を変えて女子学校の教師として生きてきました。

ヒーローの境遇
双子の兄として生を受けました。識字障害を抱えて3単語より長い文章の読み書きができません。それに対して弟は普通に読み書きできて聡明、父親はどうして頭が悪いヒーローが跡取りなんだとの思いを隠しもしないことから、劣等感を抱えて生きています。
とある出来事で父と弟と大喧嘩の末に家出、それ以来家族とは没交渉に
全然、記憶にないNoniのことを気にかけて可愛がるのはポイント高し

Noniは、ヒーローの爵位と似た名前の家の被後見人なのですが、ヒーローは滅多にサインをしないことから正確にサインを見分けられる人がいなくてメモのサインをそうだと思い込んでしまった。
予想の通りイタリア人、後見人はイギリス軍人。紆余曲折の末H/H夫妻の養子に
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