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Trial by Desire [Historical]

Mr. Ned Carhart は、自分の従兄弟Gareth Carhart, the Marquess of Blakelyの花嫁にとLady Kate に目をつけなんとか、二人の仲を取り持とうと画策していました。ところが、いろいろなことが上手くいかずLady Kate と二人きりでいるところを人に見られ、自分が Lady Kateと結婚することになってしまいます。

Lady Kateは、出会ったころから Ned のことを悪くは思っていませんでした、思いがけけなく結婚することになってしまったことにも、大きな不満はありません。(結婚した時点で Garethは独身かつ結婚するつもりはないと宣言していたため、Nedが次の侯爵と決まったも同然でLady Kateの両親も悪くない縁組と考えています。)

ところが、Nedは、自分に自信がなく(前作のProof by Seductionで占い師に頼り切ったヘタレな若者として描かれています。)Lady Kateにふさわしくないと思い込んでおり、それゆえに妻と一緒にいることに耐えられなくなってしまいます。そうして、新婚三カ月の妻を置いてインドに旅立ってしまいます。
Trial by Desire (Hqn)

Trial by Desire (Hqn)

  • 作者: Courtney Milan
  • 出版社/メーカー: HQN Books
  • 発売日: 2010/09/28
  • メディア: マスマーケット

それから数年、Lady Kateは一人で結婚後間もなく夫に去られた妻として社交界の醜聞のネタになれながら暮らしていました。今は田舎の所領で世間には内密の活動に力を入れていました。ある日、歩いて自宅に戻る途中馬車の事故に巻き込まれたときに、見知らぬ髭面の紳士に危ないところを助けられます。よくよく見るとその髭面の紳士はNedで、おまけに行方不明の妻を捜索中のthe Earl of Harcroft を連れて数年ぶりに帰宅したのです。実のところLuisa, the Countess of Harcroft は、夫の暴力から逃れるために親友のKateの力を貸りて領内に隠れ住んでいます。Ned と the Earl of Harcroftは古くからの友人で、困った友人のためには、協力を惜しまない関係のため、Kateは警戒を強めます。

重大な秘密を抱えたKateと妻と向き合うために帰ってきたNedの関係の修復と、Luisaは暴力夫から逃れることができるのか? という2つのストーリーが交錯しながらお話が進めみます。

評価:B
Courtney Milan の『不埓な贈り物』(原題:This Wicked Gift)のスピンオフにあたります。
This Wicked Gift(貧乏なgentleman, William White)の後には、Proof by Seduction(ヒーローGareth Carhart, the Marquess of Blakely)が出版され、本作は3作目です。
本作は、Garethの従兄弟で後継ぎのNed(Edward)がヒーローです。Proof by Seductionを読んでおいたほうが楽しめると思います。

This Wicked Giftは、ヒーロー、ヒロインともにgentleman階級の最下層で貧乏という珍しい設定で少々辛気臭い点がありました。本作はヒロインの内密の活動とはDV(被害者はヒロインの親友)に会っている妻を逃がすことなのが珍しいと思います。

This Wicked Gift はこちらに収録
The Heart of Christmas: A Handful of Gold\The Season for Suitors\This Wicked Gift

The Heart of Christmas: A Handful of Gold\The Season for Suitors\This Wicked Gift

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: HQN Books
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: マスマーケット



Proof by Seduction (Hqn)

Proof by Seduction (Hqn)

  • 作者: Courtney Milan
  • 出版社/メーカー: HQN Books
  • 発売日: 2010/01/01
  • メディア: マスマーケット


タグ:Victorian [M]
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