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First Comes Marriage [Historical]

Elliott Wallace, the Viscount Lyngate は、Throckbridge村にある目的をもってやってきます。到着したその日はちょうど村を上げてのバレンタインパーティーの開催日、宿泊している宿屋がその会場となっていました。あまり気が進まないものの、パーティに顔を出すことにします。

Throckbridge村のHuxtable家では、父親が亡くなったあと長子のMargaretが妹二人と弟を育ててきました。
末っ子Stephanが18歳になったらOxfordに行くために姉妹は頑張ってお金を貯めています。姉妹のうち2番目のVanessa(Nessie)は、近所の准男爵Sir Humphrey の次男Hadley と結婚しましたが、約1年前にHadleyが無くなり未亡人となっていました。MargaretはHadleyの兄Crispin と恋仲でしたが、Crispinが軍隊に志願した時に、弟妹を置いて一緒に付いていくことができませんでした。そしてCrispinの帰りを待っています。
First Comes Marriage

First Comes Marriage (Huxtable)

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: Dell
  • 発売日: 2009/02/24
  • メディア: マスマーケット

みなに喪服を脱ぐように薦められたのに、喪服でバレンタインパーティーに出席したVanessaは、義父のSir Humphreyにthe Viscount Lyngate を紹介されダンスをします。子爵は想像より若くてハンサムでしたが田舎の社交場に全く興味が無い様子が見て取れます。なんのために、こんな田舎に? とVanessaはいぶかしく思います。

その謎は翌日の午前にthe Viscount LyngateがHuxtable家を訪問したことで解けます。実は、Vanessaの祖父はMerton伯爵家の出ですが、身分違いの娘と結婚したため絶縁状態にあります。the Viscount Lyngateは、伯爵が亡くなったため、新しい伯爵はStephanであると知らせに来たのでした。

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評価:A
Mary Balogh のHuxtableシリーズの1作目です。本作の冒頭はMerton伯爵の亡くなるシーンで、そこに登場するConがヒーローかと思ったのですが違いました。Conは本シリーズの重要な登場人物で、ストーリーに絡んできます。

本作のヒロインVanessaは、他の姉妹弟が美系ぞろいなのに極めて平凡な容姿です。そのためか、両親に持参金もないし美人でもないからきっと結婚できないだろうと言われて育ちます。(残酷なようですが、この時代はそれが現実です)といって拗ねるわけでも悲観するわけでもなく、それを素直に受け入れて育ちました。ところが、共に夢を語り合っていた親友のHadleyが病気で先が無いことがはっきりし、彼が望むもののうち叶うものはVanessaとの結婚だけと悟ったVanessaは、Hadleyと結婚します。

Elliottは、急遽自分が保護者であるMerton伯爵の姉妹三人をしかるべき人と結婚させなければなりません。社交界に未婚の女性を紹介して付き添いするのは既婚の夫人の役割ですが、今年はちょうど妹がデビューするため母には頼めません、他の親族の女性にもふさわしい人がいないため困ってしまいます。悩むElliottに友人は三姉妹のうちの一人と結婚して、その人に社交界への紹介と付き添い役をさせればよいと提案します。特に誰がという考えが無いElliottは長女のMargaretに求婚することにします。Elliottの意図を察したVanessaは、戦地の恋人を待つMargaretに便宜結婚はさせられないと自分がElliottと結婚すると決心します。

相手のことをほとんど知らないまま始まる結婚生活ですが、幸せな結婚生活を送ろうと考えるVanessaの努力で予想よりうまく始まります。でも、そのままhappily ever after と行かないのがロマンスのお約束です。
タグ:Regency [B] widow
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