Simply Perfect [Historical]
Miss Claudia Martin は、Bathで女学校を経営しています。ある日、Joseph Fawcitt, the Marquess of Attingsborough が訪ねてきたと聞いて貴族が嫌いなClaudiaはムッとします。同僚に、もしかしてMarquess には学校に行く年頃の娘がいるかもしれないと言われても、あまり気分は上向きません。実は、Lord Attingsboroughは、Susanna(Simply Magic のヒロイン) からの手紙を届けに来てくれたのでした。にこやかで親しみやすそうなLord Attingsboroughを見ていると、さらに苛立ちが募る Claudia でしたが、学校を見学させて欲しいと頼まれ断る理由もないことから案内をします。
二日後、Lord Attingsborough は、Claudia と二人の卒業生をエスコートしてロンドンへ向かいました。二人ともロンドンに着いた後は会うこともないと考えていましたが、いろいろな事情から二人の道が交錯し始めます。
女学校の校長で威厳のあるClaudiaは35歳で、この先恋愛も結婚も縁がないと考えています。一方の Joseph は、体調のすぐれない父親にそろそろ結婚するように言われ 親同士が決めた相手 Miss Portia Hunt と結婚することに同意していますが、Claudiaに何回か会ううちに校長兼経営者の仮面の下に隠れた 女性らしい素顔に気がつき始めます。
評価：B
Mary Balogh のSimply シリーズの最終巻です。One Night for Love から A Summer to Remember, Slightly シリーズ全６冊そしてSimplyシリーズ４冊と続いた一連のお話も本作で最後になるようです。本作のJoseph Fawcitt, the Marquess of Attingsborough は、A Summer to Remember の最初の方に ちらりと出てきた脇役の一人でA Summer to Remember のヒーロー Kit の友人で ヒロイン Lauren の従兄にあたります。
Claudia は、Slightly Scandalous のヒロイン Lady Freyja のgavaness でしたが、誰の言うことも聞かず気性の激しい Lady Freyja の指導は無理と退職した過去があります。馬車で送るという the Duke of Bewcastle の申し出を断り歩いて出ていったという逸話の持ち主でもあります。Bedwyn 家での職を辞したあと Claudia は、Bath にて女学校を設立して運営し始めましたが、間もなく経営危機にひんしてしまいます。その時に、匿名の篤志家が現れたことで経営が継続でき、その後15年間 Claudia が切り盛りしてきました。
匿名の篤志家というのは、実はMiss Martin が出て行ったあと自らの行動を恥じMiss Martinの学校の理念(収益の一部を使って経済的に恵まれない少女たちへ学びの場を提供する)に賛同した Lady Freyja です。このシリーズの登場人物はみなこれを知っていますが、Claudia は知りません。
説明が長くなってしまいましたが、いきなりこの本から読んでは、分かりにくいところが多くなると思います。せめてSimply シリーズは順番に全部読んでおいたほうが良いです。今回もヒーローのperfect で proper な花嫁候補として Miss Portia Hunt が登場すると
聞いてニヤッとできます。Portiaは予想通りの言動をしてくれます 。（笑
愛し愛され、愛があふれる家庭が欲しいと願うなら Portia というのはあり得ないのですけどね.......
お話は、それぞれの事情を抱えた大人の男女が静かに互いに思いを深めていきますが、周囲の期待や現在の自分の役割などを考えると、自分の気持ちに一直線というわけにはいきません。後継ぎが必要な公爵家の跡取り Joseph が、35歳spinster のClaudia を花嫁に選ぶことは普通ではまず考えられません。また、Claudia の昔の恋人が登場、Joseph の大きな秘密などがあり、ますます二人の未来に希望は見えなくなっていきます。
2012.01 翻訳されました。
一作目
二作目
三作目
二日後、Lord Attingsborough は、Claudia と二人の卒業生をエスコートしてロンドンへ向かいました。二人ともロンドンに着いた後は会うこともないと考えていましたが、いろいろな事情から二人の道が交錯し始めます。
- 作者: Mary Balogh
- 出版社/メーカー: Dell
- 発売日: 2008/12/30
- メディア: マスマーケット
女学校の校長で威厳のあるClaudiaは35歳で、この先恋愛も結婚も縁がないと考えています。一方の Joseph は、体調のすぐれない父親にそろそろ結婚するように言われ 親同士が決めた相手 Miss Portia Hunt と結婚することに同意していますが、Claudiaに何回か会ううちに校長兼経営者の仮面の下に隠れた 女性らしい素顔に気がつき始めます。
評価：B
Mary Balogh のSimply シリーズの最終巻です。One Night for Love から A Summer to Remember, Slightly シリーズ全６冊そしてSimplyシリーズ４冊と続いた一連のお話も本作で最後になるようです。本作のJoseph Fawcitt, the Marquess of Attingsborough は、A Summer to Remember の最初の方に ちらりと出てきた脇役の一人でA Summer to Remember のヒーロー Kit の友人で ヒロイン Lauren の従兄にあたります。
Claudia は、Slightly Scandalous のヒロイン Lady Freyja のgavaness でしたが、誰の言うことも聞かず気性の激しい Lady Freyja の指導は無理と退職した過去があります。馬車で送るという the Duke of Bewcastle の申し出を断り歩いて出ていったという逸話の持ち主でもあります。Bedwyn 家での職を辞したあと Claudia は、Bath にて女学校を設立して運営し始めましたが、間もなく経営危機にひんしてしまいます。その時に、匿名の篤志家が現れたことで経営が継続でき、その後15年間 Claudia が切り盛りしてきました。
匿名の篤志家というのは、実はMiss Martin が出て行ったあと自らの行動を恥じMiss Martinの学校の理念(収益の一部を使って経済的に恵まれない少女たちへ学びの場を提供する)に賛同した Lady Freyja です。このシリーズの登場人物はみなこれを知っていますが、Claudia は知りません。
説明が長くなってしまいましたが、いきなりこの本から読んでは、分かりにくいところが多くなると思います。せめてSimply シリーズは順番に全部読んでおいたほうが良いです。今回もヒーローのperfect で proper な花嫁候補として Miss Portia Hunt が登場すると
聞いてニヤッとできます。Portiaは予想通りの言動をしてくれます 。（笑
愛し愛され、愛があふれる家庭が欲しいと願うなら Portia というのはあり得ないのですけどね.......
お話は、それぞれの事情を抱えた大人の男女が静かに互いに思いを深めていきますが、周囲の期待や現在の自分の役割などを考えると、自分の気持ちに一直線というわけにはいきません。後継ぎが必要な公爵家の跡取り Joseph が、35歳spinster のClaudia を花嫁に選ぶことは普通ではまず考えられません。また、Claudia の昔の恋人が登場、Joseph の大きな秘密などがあり、ますます二人の未来に希望は見えなくなっていきます。
2012.01 翻訳されました。
- 作者: メアリ ・バログ
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: 文庫
一作目
- 作者: メアリ バログ
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
二作目
- 作者: メアリ・バログ
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2008/02
- メディア: 文庫
三作目
- 作者: メアリ ・バログ
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/09/19
- メディア: 文庫
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