A Lady’s Secret：Hisa's book review：SSブログ

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Where Angels go｜Secrets of the Night ブログトップ

A Lady’s Secret　[Historical] [編集]

Robin Fitzvitry, the Earl of Huntersdown は、フランスの宮廷から帰国の途についたところです。傍らには愛らしいパピヨン犬をつれ、Mr. Robin Bonchurch として旅をしていました。とある宿屋で Sister Immaculata という修道女に会います。何かと訳ありそうに見える彼女に惹かれた Robin は、もしかしたら本当は修道女ではないのでは？と疑いを持ちます。急ぎイギリスの親戚に会いに行きたいという彼女の話を聞いた Robin は自分といっしょに旅をすれば早く到着できると誘います。

Sister Immaculata こと Petra d’Averio は、フランスを経由して帰国する英国夫人の子供の子守りをしています。わがままな子供たちに手を焼きつつも、英国へ行くすべが見つかったことを喜んでいました。唯一の心配は、英国夫人の進みがカタツムリも真っ青になるくらい遅いことです。このままでは、いつか追手に見つかってしまうのではないかと恐れています。

A Lady's Secret

作者: Jo Beverley
出版社/メーカー: Signet
発売日: 2008/04/01
メディア: マスマーケット

Petra は、とある英国貴族がGrand Tour の途中に立ち寄ったベニスの仮面舞踏会で、イタリアの貴族夫人と恋愛関係になった結果生まれた子供です。Petraの名義上の父親は、Petraを自分の娘として育てますが、父親が亡くなった後、Petraの兄はイタリア社交界に Petraが母親の不倫の結果生まれたことを公表してしまいます。当時のPetra の恋人 Ludoは、Petraより有力な資産、コネを持つ家の娘と結婚しますが、守ってくれる親族男性のないPetra を愛人として囲おうとします。Petraとその母は、修道院で暮らすことで Ludo の手を逃れていましたが、Petra の母が亡くなった後、Ludo の手が修道院に迫ってきました。Petraの母は生前、困ったことがあったら英国の実の父を訪ねるようにと言っていたことから、Petraは修道女たちの力を借りて英国夫人の子守りSister Immaculata として英国へ向かいます。

Robin と Petra は互いに身元を偽ったまま波乱万丈の旅を始めます。伯爵である Robinはしかるべき家柄の女性と結婚すべきと考え、Petraは有力貴族である父親が受け入れてくれると信じていますが、Robin のことを父親に知られたらどんな反応をするか見当もつきません。それでも、二人で困難を乗り越えていくうちに強く惹かれあいます。

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評価：A
Jo Beverley の Malloren シリーズのスピンオフです。Mallorenシリーズの１作目は My Lady Notorious (邦題：仮面に秘めた涙) です。My Lady Notorious は逃避行もので手に汗握って読みました。本作も逃避行もの、期待にたがわずとても面白かったです。読み始めて1/3くらいまでは、Malloren シリーズのスピンオフとは気付かなかったのですが、後半おなじみの Malloren 一家のみなさんが登場します。

Malloren 一作目