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The Prisoner of Zenda [Graded Reader]

イングランドの名門Rassendyll家の次男Rudolfは、無為に日々を過ごしていることを兄嫁のRoseに責められます。名門に生まれたRudolfは働かなくても生活できるため、「どうして働かなければならないのか」と返し、Roseのさらなる不興を買います。実は、Rassendyll家の家系には大きなスキャンダルがあり、Rudolfはそれを物語る容貌をしています。そのスキャンダルとは、Ruritaniaの王子がイングランドに滞在した後に、Rassendyll家の当主の妻がRuritaniaの王子そっくりの息子を出産したことです。その息子は長男だったため、Rassendyll家はRuritania王家の血筋になっているのでした。そのこともありRudolf は、Ruritania王国の戴冠式をこっそり見に行くため英国を立ち、途中自分にウリ二つの、新王になるRudolfに出会いました。ところが新王は、王弟の息のかかった用人に眠り薬を飲まされ人事不省に陥ってしまいます。戴冠式に、新王が欠席することは許されません。Mr. Rudolf Rassendyllは、影武者として戴冠式を務め、その後、入れ替わり極秘にRuritaniaを出国する予定でした。ところが、戴冠式のあとRudolf新国王が王弟に監禁されたため、引き続き影武者を務めるうちに新国王の婚約者Princess Flaviaにどんどん惹かれていきます。

The Prisoner of Zenda: Stage 3: 1,000 Headwords (Oxford Bookworms)

The Prisoner of Zenda: Stage 3: 1,000 Headwords (Oxford Bookworms)

  • 作者: Anthony Hope
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Sd)
  • 発売日: 2000/08/17
  • メディア: ペーパーバック


Sir Anthony Hope の有名な冒険小説で、邦題は「ゼンダ城の虜」 過去に何回も映画化されています。宝塚歌劇団で上演されたこともある有名なお話ですが、私は多読を始めるまで知りませんでした。(^^ゞ

Rudolf新国王の救出のお話と、RudolfとPrincess Flaviaの恋模様が並行して進み、この本が出版された当時の女性はハラハラドキドキしながた読んだのだろうと思いまます。ラストでRudolfもPrincess Flaviaも自身の義務を考え、Rudolfは帰国、Princess Flaviaは、Rudolf新国王と結婚し、その後二人は二度と会うことはありませんでした。それでも、二人の思いはいつまでも続き 信頼できる人を介して、一輪の赤いバラに Rudolf - Flavia - Always メッセージを添えたものを年に一回交換し続けます。この当時としては現実的な結末に、当時の女性は自分の人生を重ね合わせていたのかもしれませんね。

すべてを捨てて愛する人と.... とならない点に不満を感じる方がいるかもしれませんが、私はこれはこれで良かったなと感じます。

翻訳はこちら

ゼンダ城の虜 (創元推理文庫 F ホ 4-1 Sogen Classics)

ゼンダ城の虜 (創元推理文庫 F ホ 4-1 Sogen Classics)

  • 作者: アンソニー・ホープ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1970/02
  • メディア: 文庫



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