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The Many Sins of Lord Cameron [Historical]

1882年 スコットランド

Lord Cameron Mackenzie は夜会の合間に寝室で愛人と逢い引きしようとしていました。
物音に気付き、その正体を探るとカーテンの陰に隠れている女性でした。その女性は、六年前にも同じようにCameron の寝室に忍び込んだMrs. Ainsley Douglas でした。

Ainsley は夫を亡くしてから、ヴィクトリア女王に気に入られて女王付きの女官をしています。女王は恋人に宛てに書いた手紙を元女官の Lady Chase に盗まれて脅迫されています。女王から問題の解決を命じられたAinsleyは、Lady Chase がCameron の上着に手紙を忍ばせるところを見て、中身を知られる前に取り戻そうと寝室に忍び込んだのでした。


The Many Sins of Lord Cameron (Berkley Sensation)

The Many Sins of Lord Cameron (Berkley Sensation)

  • 作者: Jennifer Ashley
  • 出版社/メーカー: Berkley
  • 発売日: 2011/08/02
  • メディア: マスマーケット


実はAinsleyはCameronの義妹 Isabella の女学校時代の友人で、6年前にも、同じように Cameron の寝室に忍び込んだ現場をCameronに見つかったことがあります。その時に、Cameronにドレスを脱がされそうになったのですが、年はかなり離れているものの善良で優しい夫を裏切ることはできないと、Cameronの誘惑を拒みます。Cameron は、そのときのことをずっと忘れることができず、未亡人となったAinsleyを今度こそ手に入れようと決心し誘惑しようとします。また、手紙を巡って Lady Chase が Ainsley に金銭を要求していることを知り、手紙を取り戻せるようAinsleyの手助けしようとするのでした。

Cameron は若いころにLady Elizabethと結婚しますが、悪妻だった彼女のせいで強い女性不信に陥ります。Lady Elizabethはだいぶ前に亡くなっていますが、Cameronが殺したのではないかと噂されています。そんなこともあり、常々再婚するつもりはないと公言し、相手にするのは割り切った付き合いしかしない既婚の女性や高級娼婦だけでした。これまで、どんな女性にも執着したことなどありませんでしたが、なぜかAinsley のことが諦められません。Ainsley もCameronに惹かれ彼の恋人になるか真剣に悩みます。
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評価:A

主人公2人のロマンスと、Cameronとその兄弟たちや息子Danielとの関係を中心に展開するストーリーは王道路線です。二人の間の性的に緊迫した様子、Danielが父親を思いやる様子や次の発言に“How old ye were when ye first took a mistress?”,”I’m sixteen. It’s high time I had me own.” Cameronがドッキリしたり。 どの場面も印象的で、引き込まれるようによみました。 この本だけ読んでも楽しめると思うので、ぜひ読んでほしいです。
私は、本シリーズの2作目は読みましたが、一作目は読んでいません。そのうち読もうと思うのですが、どこにしまったのか、まずは発掘するのが先というトホホな状況です。(笑

一作目
Cameronの一番下の弟Ianのお話

はじめての愛を知るとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

はじめての愛を知るとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ジェニファー・アシュリー
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2011/01/21
  • メディア: 文庫



二作目
Cameronの直ぐ下の弟Macのお話

Lady Isabella's Scandalous Marriage (Berkley Sensation)

Lady Isabella's Scandalous Marriage (Berkley Sensation)

  • 作者: Jennifer Ashley
  • 出版社/メーカー: Berkley
  • 発売日: 2010/07/06
  • メディア: マスマーケット



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