SSブログ

No room at the in [Historical]

Miss Mary McIntyre は、事務弁護士の一家と馬車に同乗して目的地に向かっていました。途中、宿泊を予定していた宿屋が悪天候のため満室で、バーで一夜を明かすほかはない状況に陥ってしまいます。事務弁護士が近くの弟の家に泊まろうと宣言します。

Joseph Shepard は、突然訪ねてきた兄一家を快く受け入れますが、生憎召使たちは休暇でみな帰省しており、ソーセージと卵を自分と息子が調理したものしか出せません。計画なしに召使に休暇を与えるお前が悪いと兄に文句を言われても、聞き流します。


A Season of Love: A Christmas Anthology (Carla Kelly's Regency Romances Series) (English Edition)

A Season of Love: A Christmas Anthology (Carla Kelly's Regency Romances Series) (English Edition)

  • 作者: Kelly, Carla
  • 出版社/メーカー: Cedar Fort, Inc.
  • 発売日: 2017/10/17
  • メディア: Kindle版


Carla Kelly のクリスマスアンソロジー
Kindle Unlimited で読みました

Mary は、Davy伯爵の長女として育ちましたが、実は出入りのお針子が生んだ私生児で当時子供が生まれなくて悩んでいた伯爵夫妻が自分たちの子供として引き取ったのでした。伯爵夫妻とMaryの産みの母しか知らない秘密が露見することは無いはずですが、Maryの母方の祖母がボウ街の捕り手を使って娘の行方を捜したことで世間に知られることになってしまいます。

Mary を祖母の農場に連れていく依頼を受けた事務弁護士のThomasは、Davy伯爵家の領地管理人の息子で優秀だったことから伯爵の支援を受けて大学に進学し事務弁護士となりますが、法廷弁護士にはなれませんでした。自分の出身階級より上になりなじめなくなったけれど、その上の紳士階級には入れず中途半端な自身の境遇に不満を抱え、LadyではないとわかったMaryに辛く当たってます

その弟のJpsephも同じく大学に進学しますが、商売の道に進みそこそこ成功して自分の屋敷を構えるようになっていました。兄と違い上昇志向はなく現在の自分の境遇に満足しています。子供の頃の憧れの人Maryの境遇に心を痛めています。

人間関係の設定が少々都合が良いかな?と思いました、世間知らずのMaryは祖母が農場で暮らしていると聞いて生活水準が底辺までおちてしまうと思い込んでいますが、それなりのお金持ちでないとボウ街の捕り手に依頼することはできませんよね....

他に失踪した息子を探し続ける夫婦の話もあって、割と盛りだくさん! ロマンスは薄め、子供の頃に仲が良かった身分違いの二人が、実は釣り合っていたことからジワジワと惹かれ合っていきます。

全てが繋がっているのでじっくり読んだ方がよいお話
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。