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Lady Ludmilla's Accidental Letter [Historical]

バースで大叔母と暮らしているLady Ludmilla Windmereが、ロンドンの友人に送った手紙に見知らぬ人から返事が来ました。Addyと名乗るその人はLuの友人が転居したの後にその家に住むようになったとのことでした。Addyが男性と判明した後も、共通の話題で盛り上がったことから文通を続けて3年、二人は親友に、そしてLuはAddyに恋する様になりました。

Luの妹のJessicaが社交界にデビューすることになり、28歳のLuも一緒に社交シーズンを過ごすことになります。ロンドンに到着したLuはAddyの住所まで行くと、その家から10年前に彼女が社交界から遠ざかるきっかけを作ったSt.Addington子爵が出てきます。

Adrian St.Addington子爵は、社交界で評判の放蕩者とはいえ爵位&財産有のため結婚相手として有望株。とあるパーティで群がってくる若い女性とその母親を避けるため図書室に隠れていたところLady Ludmillaに飲み物をぶちまけられます。彼女にそんなことをされるいわれはないと思う彼ですが、よくよく考えると心当たりがありました。


Lady Ludmilla's Accidental Letter (Merry Spinsters, Charming Rogues) (English Edition)

Lady Ludmilla's Accidental Letter (Merry Spinsters, Charming Rogues) (English Edition)

  • 作者: Laporte, Sofi
  • 出版社/メーカー: Lapuerta Publishing
  • 発売日: 2022/02/25
  • メディア: Kindle版


Kindle Unlimited で読みました。
キス止まりなのでクリーンロマンス?

LuとAddyの往復書簡も会話も楽しく、ジュリア・クインのブリジャートン家に似たテイストのお話
大きな事件が起きるわけではありませんが、小さな出来事を積み重ねて読者を楽しませてくれます。英語はシンプルな方で読み易いと思います。現代では死語かあまり使われないヒストリカル特有の語彙はバリバリ出てきますが、ほとんどは辞書で調べればOKでした。

ヒーローは社交界では放蕩者として知られていますが、実態ははたいしたことはなくて とロマンスにありがちな設定でした。読書家で教養もユーモアもある男前、ヒロインのことを真摯に考えています。考え過ぎて一周回って、自分では幸せにできないとか考えてしまう (^^ゞ

金髪の巻き毛に大きな青い眼、バラ色肌の典型的なイギリス美人を多数輩出する公爵家の生まれのヒロインなのに、彼女自身はストレートの黒髪に個性的な容貌。社交界デビューの時には美人じゃなくても多額の持参金のある公爵令嬢なら結婚しても良いと考える貧乏な紳士に首ったけになって危うく引っかかるところでした。ヒーローと持参金狙いが知り合いで、お金があると思えばあの女と結婚できるみたいな話をしているところをヒロインが立ち聞きして、そのショックから10年もロンドンの社交界から遠ざかり一生独身で暮らす計画を立てていました。

ヒロインの妹Jessicaはロンドンの道で馬車に惹かれそうになったとき助けてくれた男性に一目惚れして、その人のことが忘れられないけれど、名前も知らず舞踏会など社交界の行事で再会することができない。が後々効いてくるのにビックリ 最後の方で、彼が誰なのかわかって両思いなのも判明!結婚が決まります。

ヒーロー宅に居候して非社交的で引きこもって本ばかり読んでいるヒーローのいとこのAdam、ヒーローの唯一の理解者で彼の若いころの醜聞の真相を唯一信じてくれた親友と呼べる人。作中の重要人物!

ヒーローが世間には内緒で役者として舞台に立っているけれど、子爵が舞台活動する時間があるのだろうか謎....

本記事作成時点では、翻訳の紹介文にほぼすべての粗筋が書かれていますが、展開がわかっていても楽しく読めました。ちなみに作中ヒロインがAddyはヒーローであると確信を持つのはお話が8割がた進んでからです。

Lady Ludmilla’s Accidental Letter(原題) (ラズベリーブックス, ラ3-1)

Lady Ludmilla’s Accidental Letter(原題) (ラズベリーブックス, ラ3-1)

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2023/12/08
  • メディア: 文庫



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