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Lucy and the Duke of Secrets [Historical]

Miss Lucy Bell は、寄宿舎付き女子学校時代の友人 Lady Arabella の屋敷、Duke of Ashmoreのカントリーハウスを訪ねる途中、駅馬車に乗り遅れてしまいます。手持ちのお金では宿屋に泊まることが出来ないため、今日中に友人の屋敷に到着せねばなりません。丁度、その屋敷へ向かう庭師の男が居ると教えてもらい、その男、Henryに頼み込んで荷馬車に乗せてもらいます。

Henry と Lucy が屋敷に向かう途中、Lucy は小川に飛び込んで捨て犬を拾い、それに驚いて彼女を助けようとしたHenryが荷馬車から下りた所、荷馬車は馬の気の向くままあっという間にどこかへと走り去ってしまいます。

屋敷までは、歩いて行かれないくらいの距離があり二人は途方にくれます。


Lucy and the Duke of Secrets: A Sweet Regency Romance (The Wishing Well Series) (English Edition)

Lucy and the Duke of Secrets: A Sweet Regency Romance (The Wishing Well Series) (English Edition)

  • 作者: Laporte, Sofi
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2021/01/10
  • メディア: Kindle版


Kindle Unlimited で読みました。
昭和の少女漫画のようなテイストのクリーンロマンス 200P程度の中編
作者は2023年12月に初翻訳作品が出るソフィ・ラポルト

バースの寄宿舎付き女子学校の友人たちがヒロインになるシリーズです。シリーズ4作品の合本がアンリミ対象でありがたや~

ヒロインは学校を卒業後に家庭教師の職を得たのですが、その家の息子に襲われたことが原因でクビになりました。(理不尽ではありますが、当時としては良くある話らしい)友人の Lady Arabella の兄Duke of Ashmoreが母校のスポンサーになっていたことから、女学校に戻るための推薦状をお願いするために訪ねてきたのでした。

ストーリーが進むにつれてヒロインの過去が少しずつ明らかになっていくのですが、ヒロインがいろいろ隠していたり、本人も知らない事実があったりでかなり終盤にならないと彼女が誰であるのかがハッキリしません。また、庭師のHenryが実は公爵本人と読者には想像できますが、ヒロインがこのことに気が付くまでに少し時間がかかります。

ヒーローはティーンで弟が事故死、そのすぐ後にArabella の出産で母親を亡くします。父親は妻を失ったショックで呑む、打つ、買うで身を持ちくずして亡くなりました。短期間に相次いで家族を失ったHenryはArabella に対して超過保護に、女学校時代の悪戯仲間のLucyにはいい印象がありません。

庭師をしている理由は、公爵としての重責を負う生活の息抜きらしい(^^ゞ


以降、思い切りネタバレ


The Wishing Well Series Boxed Set: A Complete Collection of Sweet And Sassy Regency Romance Novels (4 Books) (English Edition)

The Wishing Well Series Boxed Set: A Complete Collection of Sweet And Sassy Regency Romance Novels (4 Books) (English Edition)

  • 作者: Laporte, Sofi
  • 出版社/メーカー: Lapuerta Publishing
  • 発売日: 2022/12/26
  • メディア: Kindle版



Lucyは幼児の頃に誘拐され行方不明になった子爵令嬢
墓地に一人でいる所を旅芸人の一座の座長に拾われ、一座に育てられ子役として舞台立って暮らしていました。女子学校に通う年齢になったLucyに座長は、Ladyとしての教育を受けける年齢になったから学校に行きなさいと言い、偽の身元を作り学校に入れてくれます。

座長はLucyを拾ったときの身なりや持ち物、話し方から上流のお嬢さんとわかっていたのでしょうね。Lucyが持っていた身元を表すと思われる品を大切に保管して人に言づけておいてくれましたし...

家庭教師をクビになったあとは、唯一のお金を得る手段として女優として舞台に立っていました。孤児&元女優では、庭師のHenryにもふさわしくなく、まして公爵の妻などとても無理 というのがLucyの葛藤でした。
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