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Lady Isabella's Scandalous Marriage [Historical]

Lady Isabella は、社交界にデビューした舞踏会で Mac(Lord Roland Mackenzie)と駆け落ちして結婚しました。Mac はスコットランドの公爵 the Duke of Kilmorgan の弟でとても裕福ですが、画家で放蕩者ということからIsabellaの父親は結婚を認めず勘当されてしまいます。熱烈な恋に落ちて即結婚した二人ですが、蜜月と喧嘩により離れて暮らすということを何回か繰り返したあと Mac が外国に滞在している間にIsabella が流産したことがきっかけとなり決定的な破たんを迎え別居生活を始めます。

別居を始めてから数年後、IsabellaはMacのサインがあるもののMacが描いたとは思えない絵を見つけたことから、それをMacに知らせに行きます。Macがその絵の出所を調べるうちにMacの名をかたって絵を売った男の存在がわかり、その後Macのロンドンのタウンハウスが放火によって焼けてしまったことから、仕方なく二人はIsabellaの家で暮らすことになりました。
Lady Isabella's Scandalous Marriage (Berkley Sensation)

Lady Isabella's Scandalous Marriage (Berkley Sensation)

  • 作者: Jennifer Ashley
  • 出版社/メーカー: Berkley
  • 発売日: 2010/07/06
  • メディア: ペーパーバック


この機会にIsabellaとの関係を修復してまた一緒に暮らしたいMacは、Isabellaの求める夫になろうと行動を開始します。互いに惹かれあい相手のことを考えているのに、なにかが間違っていて一緒に長く暮らすと上手くいかない2人の様子が描かれます。

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評価:A
Jennifer Ashley のMackenzies Series の2作目です。うっかり1作目を飛ばしてしまいました。一作目はMacの弟Lord Ian Mackenzie (描写からするとアスペルガー症候群など一種の自閉症的傾向が認められます)です。近いうちに読みたいと思っています。

豪放な画家で遊び人、男性的と評されるMacは舞踏会で一目ぼれしたIsabellaを口説いて彼女が応じてくれたのは、世間の評判通りのMacを好きになったと思っています。結婚生活では、Isabellaが思っているMacを演じているですから、いろいろと無理が生じます。ここを克服しないと上手くいかないことを早くからIanは見抜いているのですが、Macはなかなか気づきません。これにMacがどのように気付いていくのか、ありのままの自分をIsabellaに見せられるのか、そしてMacの名前を騙る謎の画家の正体は? と進みます。

全体的に二人の交流が中心で大きな起伏があるわけでもなく地味といえば地味な作品ですが、二人のやり取りが丁寧に描かれています。

一作目は翻訳されてます
はじめての愛を知るとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

はじめての愛を知るとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ジェニファー・アシュリー
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2011/01/21
  • メディア: 文庫



タグ:Regency [A]
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