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Wicked Wyckerly [Historical]

John Fitzhugh Wyckerly は Danecroft 伯爵家の次男ですが、父親と兄が相次いで亡くなったことから伯爵になりました。借金だらけの伯爵家のため、借金を返したり、借地人や使用人への支払いをするなど一気に責任が圧し掛かってきました。Fitzは、成人してからは実家からの支援もなく賭け事と愛きょうでなんとか暮らしてきました。 このため、伯爵としてのお仕事について何も知りません。また、若いころに愛人との間に儲けた6歳のPenelopeが預けた先でキチンと面倒を見られていないことを知り手元に引きとりましたが、こちらも突如 父親になれるものでもなく、てんやわんやの状況です。唯一の財産を引き取るために、Penelopeを連れて向かう途中、乗合馬車を降ろされてしまいます。


The Wicked Wyckerly: The Rebellious Sons

The Wicked Wyckerly: The Rebellious Sons

  • 作者: Patricia Rice
  • 出版社/メーカー: Signet
  • 発売日: 2010/07/06
  • メディア: ペーパーバック


Fitzがおろされたのは、Miss Abigail Merriweather の家の近くでした。突如現れたFitz のことを胡散臭く思うAbigailですが、小さな女の子を連れているのにその扱いが判らず困り果てていることに同情して止めることにします。彼女は Penelope を扱うのがとても上手く、また社交界のレディとは異なる態度(Fitz に命令するところや、思っていることを遠慮せずに言う)を親に感じます。Abigailに惹かれるFitzですが、借金のために裕福な相続人と結婚する必要があり、彼女にちょっかいを出してはいけないと自制します。

Abigailは、父親と四人の異母弟妹と暮らしていましたが、父親が亡くなった後弟たちは後見人の元に引き取られてしまいました。弁護士に兄弟と一緒に暮らせるように懇願しても、 Abigail が独身女性だから不適切だと聞く耳をもちません。遠縁の侯爵に口添えを頼みますが、無しの礫です。Abigailの望みを知ったFitzは、ロンドンに行ったら有力な知り合いに弟妹をひきとれるように支援を依頼しようと決心します。そんなところに、侯爵未亡人がAbigailを訪ねてきます。

評価:B

なんてことのないストーリーラインですが、きめ細かく二人の心情が描かれとても楽しめました。出会ったときから惹かれあう二人ですが、障害はFitzの財政事情です。この点が解決されないと二人に未来はないわけですが、この点が なるほど― という解決で安易すぎす良かったです。
タグ:Regency [R]
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