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A Promise of Spring [Historical]

Miss Grace Howard は、牧師である弟のPaulと2人で暮らしています。ある日、が雄牛に襲われた子供を助けようとしたPaulが亡くなりました。Paulは困っている人には誰にでも惜しみなく与えてしまうため蓄えは一切なく、Graceに遺されたものは何もありません。現在住んでいる牧師館は新しい牧師が赴任したら出ていかねばならないため、住むところもありません。村の人たちは、頼る人もなく生活のすべもないGraceのこの先の生活を案じていました。
Sir Peregrine Lampman は、友人のPaulが突然の事故で亡くなったことに大きな衝撃を受けました。他の村の人と同様にGraceの今後を心配しています。Graceとは親しく話をしたことはないものの 穏やかな人柄、牧師館を上手に切り盛りし、その庭をいつも花々で彩っている手腕に好感を持っていました。25歳の彼は、これまで結婚を考えていませんでしたが、Graceとなら上手くやっていけると考えて結婚を申し込みます。

Graceは、Paulの友人のハンサムなPeregrineに好感をもっていましたが、自分よりも10歳も年下ということもあり異性としては見ていませんでした。Paulを失った自分を心配しての申し出に感謝するものの、結婚することはできないとPeregrineに答えました。


Promise of Spring (Regency Romance)

Promise of Spring (Regency Romance)

  • 作者: Mary Balogh
  • 出版社/メーカー: Signet
  • 発売日: 1990/02/06
  • メディア: マスマーケット


評価:C

実は、Graceは男爵令嬢で、実家にいれば何不自由ない生活ができます。幼馴染のGarethと結婚するものと考えて育ったGraceは21歳のときに、出征前のGarethと関係して彼の子をみごもりますが、彼とは結婚できず未婚のまま息子を出産します。その息子は四歳のときgovernessが目を離したすきに溺死してしまいます。
正直にこれまでの経緯をPeregrineに話し、また35歳という年齢から後継ぎを生むことができそうないことからも改めて断るのですが、Peregrineはあきらめず過去は過去のことであり、過去のことがあったからといって自分の考えは変わらないとGraceを説き伏せて結婚します。

Graceと家族との和解のお話と2人が愛し合う夫婦となるまでの様子がお話の中心です。傲慢なGarethにGraceがいつまでも振り回されている様子がイマイチでしたが、人間模様を読むと考えれば、それはそれでありかと思います。あまりロマンス度は高くありませんので、ヒューマンドラマと思って読んだ方がよいかもしれません。

現在でも10歳年長の妻というのは、あまり聞きませんし、お金目当て? とか なにか訳あり? と思われることもあると思います。このお話の舞台、19世紀のイングランドでは、現在よりもっと好奇の目で見られたでしょう。Graceが社交の場でなんとなく引け目を感じてしまい、Peregrineが自分を愛していない と思ってしまうのも判る気がします。

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