Someone to Honour

Abigail Westcott は、社交界デビューを控えた6年前に父親が亡くなり、次いで両親の婚姻が重婚により無効とされ Lady Abigail から婚外子の Abigail となりBathの母方の祖母の家でヒッソリと暮らすようになりました。

戦争から帰って来た兄のHarryが生まれ育った屋敷で暮らし始めたのを機会に、Abigail は兄と暮らすようになります。ある日、外で上半身裸で薪割りをしている召使と思しき男性を見かけ注意をしようとします。ところが、その男性はHarryをフランスから連れて帰ってきた友人のGil, Lieutenant Colonel Gilbert Bennington だったのでした。

Someone to Honour (Westcott)

• 作者: Balogh, Mary
• 出版社/メーカー: Piatkus Books
• 発売日: 2019/07/02
• メディア: ペーパーバック

Gil は、労働者階級出身で志願兵として入隊し、実力でLieutenant Colonel （中佐）まで昇格しました。戦争中に上官のお嬢さんと結婚して一人娘が生まれましたが、妻を病気で亡くしています。

上官は、まあ上流階級の人間ですので男前で優秀ではあるものの、村の洗濯女が生んだ私生児のGilが気に入らなかったのでしょう。一人娘の忘れ形見となった孫の親権をGilと争っています。
Gilが娘と暮らせるようにしてあげたいと考えたAbigail はきちんとした身分の女性と結婚して家庭を築いたほうが有利と考え、私生児ではあるけれど伯爵の娘の自分との結婚を提案します

この時点では互いに好意をもっていることを自覚していない二人

後半は二人が互いの思いを自覚して伝え合うことと、Gilの娘の親権の問題
Westcott一族総出でGilをバックアップ
中でも、一番有効な証言者を説得して連れてきたのはとても意外な人でした

Gilの愛犬Beautyが要所要所でいい仕事してます。
Beautyは不細工な見た目ですがGilに忠実で温厚な犬なのです

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