Lady with a Black Umbrella

Giles Fairhaven, Viscount Kincade, は、宿屋で支払いを終える前に財布を盗まれてしまいます。おまけに、その後で宿屋の中庭で三人の暴漢に襲われます。

その時、フランネルのナイトガウンで男物の黒い傘をもった女性が裸足で彼の救出のために駆け付けてくれました。負傷した Giles を馬車に乗せて家路につかせたあと、彼女は彼の宿代と昨夜のカード賭博の負けた分、夜を過ごしたバーメイドへの支払いなど一切を済ませたのでした。

その女性、Miss. Daisy Morrison は、25歳で婚期を逃した自分は家業に邁進するため生涯独身で過ごすと決めていますが、妹の Rose は19歳　美しくて、優しい彼女に良縁をと二人でロンドンへ向う途中でした。Daisy と Rose の父は男爵で、炭鉱で財をなし妻と娘たちに大きな資産を残しました。たっぷり持参金のある Rose が良縁に恵まれるように Daisy が奮闘します。

Lady with a Black Umbrella (English Edition)

• 作者: Balogh, Mary
• 出版社/メーカー: Class Ebook Editions Ltd.
• 発売日: 2016/02/08
• メディア: Kindle版

ヒロインは頭が良いのですけれど、すべてを田舎の常識と自分の感覚で判断するため、ロンドンの社交界では、変な人扱い....　宿屋でのアレコレを助けてもらった恩もあるヒーローが、大問題にならないように心を砕くからなんとなく社交界を渡り歩けているダケ(;^_^A

ゴーイングマイウェーなヒロインは好き嫌いが別れそう
ヒーローも直接の描写はありませんが宿屋でバーメイドと遊んでいたのが、嫌と感じる人がいるかも

あまり頭が良くないヒーローの妹に近づく財産狙いの紳士や出産間近のヒーローの姉
世の中の恵まれない人への支援や世のために自分のできることは何かを常に考えているヒーローの弟
Daisyたち姉妹を社交界へ紹介してくれるヒーローの従姉妹
などなど、登場人物は多目

奇をてらった展開はなく、極々オーソドックスなストーリー展開を登場人物の心理描写で読ませます


Mary Balogh の初期の頃の作品で電子書籍で復刊した本のようです
翻訳は、どうかなぁ？　されないだろうなぁ....

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