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A Beastly Kind of Earl [Historical]

裕福な商人の娘 Thea Knight は、貴族の息子たちに逆恨みされ、社会的に破滅させられてしまいました。娘を上流階級の家に嫁がせようと考えていた両親は失望し Thea を家から追い出してしまいます。自分の将来の生活のためのお金と自分に落ち度が無いことを世に知らしめるため、事の顛末を出版しようと考えています。

Rafe Landcross, Earl of Luxborough は、妻を亡くした寡ですが再婚の意志はありません。ところが信託財産を受け取るためには再婚が条件になっていました。お金が必要な Rafe は適当な結婚相手を探しています。

Thea の妹の Helen が、子爵家の息子と恋仲なのですが子爵は商人の娘との婚姻を良しとせず強引に別れさせようとします。子爵の目を誤魔化すために Thea と Helen が入れ替わり、Helen と恋人はGretna Green を目指します。

2人の入れ替わりを知った Rafe は、Helenに成り代わった Thea と Helen 名義のSpecial License で結婚し、信託財産を手に入れた後、花嫁は Helen ではないと申し立てて婚姻無効とする腹積もりでしたが....



A Beastly Kind of Earl

A Beastly Kind of Earl

  • 作者: Vincy, Mia
  • 出版社/メーカー: Inner Ballad Press
  • 発売日: 2020/01/25
  • メディア: ペーパーバック


Kindle Unlimited で読みました

ミーア・ヴァンシーの「不埒な夫に焦がれて」から始まるシリーズです。
時代的には、この本の方が翻訳されている2冊より先の出来事のようです。シリーズのどこから読んでも楽しめるように執筆しているそうなので、安心して読みました。
初めての作家さんですが、英語は読み易いと思います。(ヒストリカルに慣れていないと見慣れない語彙が多いかも)

人気のシリーズなので、この先翻訳されれる可能性が高いと思います。
ネタバレ無いように気を付けてますが、うっかりがあったら ごめんなさいです。

物語がどっちに進んでいくのか、先が見えなくてドンドン読み進みました。
ヒロインが苦手な人がいるかも.... 父親が貧しいくらしから一代で成り上がった裕福な商人のため、ヒロインの思考は労働者階級よりです。家庭教師や上流の娘が通う学校で学んでいますので、Lady としての教養やマナーも一応は身についているのかな? 結構無視しているような気もします。

Rafeは若くして結婚した最初の妻を幸せにできなかったどころか、死なせてしまった罪悪感にとらわれています。Thea に惹かれているものの結婚して不幸にすることを恐れ、婚姻無効の後に彼女の生活が成り立つようにと行動しています。

Rafe の領地の屋敷で暮らすうちにいろいろなことが起き、Rafeの過去とその妻が死亡した理由が徐々に明らかになっていきます。Thea が社会的に破滅した経緯も、物語が少し進まないと語られませんので、先が気になって気になる ページターナーな本と思います。

Thea をハメた貴族の息子たちへのざまぁなシーンもあるので、勧善懲悪的な面でも満足

Rafe の叔父の司教、いつも男装している家政婦のSally、一緒に薬草の研究をしているペルー人のMarthaなど個性的なキャラクターが多いです。ヒーローも新大陸で植物採取しているときにジャガーに襲われて顔に傷を負っています。

Theaは、「噓の口づけを真実に」のヒロインのアラベラの親友、こちらの本で既に登場しているのかもしれないです。
タグ:England disguise
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