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A Nefarious Engagement [Mystery]

19世紀のロンドン Miss Beatrice Hyde-Clare は幼い頃に両親を亡くして叔父の家にやっかいになっています。内気で読書好きな彼女は婚期を逃して現在26歳! 

湖水地方のハウスパーティ(一作目の舞台、殺人事件付き!)で知り合ったKesgrave公爵からBeaは亡き母親の友人の伯爵夫人を紹介されました。その伯爵夫人からBeaの両親は嵐の中を出港して遭難したとされているけれど、社交界屈指のヨットマンだったBeaの父が天候を見誤るとは考えにくく なにか他に要因があるのではと事故当時から疑っていたと告白されます。

ついで、Beaの母とやり取りした書簡一式をBeaに渡します。両親の死について叔父叔母からほとんど何も聞かされていなかったBeaは真実を知りたいと願い調査を始めます。


A Nefarious Engagement: A Regency Cozy Historical Murder Mystery (Beatrice Hyde-Clare Mysteries Book 4) (English Edition)

A Nefarious Engagement: A Regency Cozy Historical Murder Mystery (Beatrice Hyde-Clare Mysteries Book 4) (English Edition)

  • 作者: Messina, Lynn
  • 出版社/メーカー: Potatoworks Press
  • 発売日: 2019/04/09
  • メディア: Kindle版


Kindle Unlimited で読みました

「公爵さまが、あやしいです 行き遅れ令嬢の事件簿」から始まるシリーズの4作目
今回はBeaが6歳の時に海難事故で亡くなったとされているBeaの両親の死についての真相を調査します。

3作目で、両想いなのを互いに確認し合ったBeatriceと公爵の関係はどうなるのか? も気になるリージェンシー舞台のコージーミステリーです。謎解きは、まあミステリーファンには温いと感じるでしょう。リージェンシーの上流階級の社交の様子や、わりと辛辣で口が達者なヒロインとその周囲の人々との会話が楽しく、このシリーズがお気に召すロマンスファンは多いと思います。

※この時代、イングランドには警察組織はありません。ボウ街の捕り手(Bow Street Runner)と呼ばれる有料で捜査を行う調査員と治安判事(貴族や紳士階級の男性が務める、犯罪捜査はほぼ素人)が犯罪捜査にかかわる主な人々

調査を進めるうちに両親は政府の依頼で潜入調査の任務についていたらしいことがわかってきます。そして、Beaの母親の不名誉な噂があったという人が現れ、このまま調査を続けることで、それが社交界に明らかになったら公爵に迷惑をかけるのでは?とか、公爵夫人にはふさわしくないと思われるのでは など、Beaは悩みます。

それでも、両親がどのような人で、どのようにして亡くなったのかを突き止めたい一心で調査を進めます。その過程で、なんとなくギクシャクしていた叔父叔母との関係が変わっていきます。なぜ二人がBeaに厳しく当たり行動制限をしたがっていたのか理由がわかります。


第一作目の翻訳はこちら

公爵さまが、あやしいです 行き遅れ令嬢の事件簿 (コージーブックス)

公爵さまが、あやしいです 行き遅れ令嬢の事件簿 (コージーブックス)

  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2023/02/09
  • メディア: Kindle版



タグ:England
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